数日前のことだが
帰宅が夜遅くなり、家の最寄り駅で電車を降りた

駅前で、カブトムシが歩いているのを見つけた
発育不良といったかんじの、カナブンを少しでかくした程度の
角も小ぶりな奴だったが
じつのところ野生のカブトムシを見つけるのは初めてだったので
おお道端にこんなに無造作に歩いているなんて、という
感動があった

玉虫も、何年か前まで実物を見たことがなかった
昆虫の図鑑が好きで、小さいころから見ているが、図鑑では
おなじみのやつも、生態系の具合か生息区域の違いか、まるっきり
見かけないやつも多数いる
ツノゼミをはじめて見たときはそれは感動したものだ
やつらはうっかりするとそのへんの小虫と区別つかないから見逃す
タガメは未だ野生では見たことがない



家の庭先にミョウガが生えてきた
ミョウガが庭ににょきにょき生えている様も、去年はじめて目の当たりにした
今年は二年目だから、多少冷静に見れる

それまでは、スーパーでパックになって売ってるものしか知らなかった
味も売ってるのと変わらない。なるほどと思う
ミョウガに対して、ひとパック100円とかそういう価値観しかなかったものが
そこらへんに生えているものを見ることでその価値が急激に具体性を帯びる

意外と、野生のものをみると新鮮な驚きがある
「ある」とか「いる」という知識には、思ったよりも現実感がないもので
知識にたいして、「本当なんだな」という実感がくっつくと
その知識の質感はだいぶ変化してくるように思える


キリンとかな。。。。。
アフリカとはいえ、ふつうの草原にあんないきものが普通に居るらしい
普通にいるというのだからな、確かに居るのだという