岡山県に入ったころには日が暮れてあまりものが見えなくなった
疲れていたので、あまり景色もみないでぼんやりしていた
地図を見返してみてもほんとうになにも思い出せない区間がふえてる
経由地や目的地を表示する青い看板のことだけおぼえてる
そういうのも味気ない、もっとのんびりいければよかった


広島県呉市
三原という場所から、海沿いをとおる国道の道をはしった
漁船が海のちかいあたりを動き回っている、明るい光をつけている
明かりにつられてイカがやってくるという話をどこかできいたことがあるが
イカ漁船かどうかはわからなかった、ただの船の明かりかもしれない

海面よりも低いところを走る道もあったようなきがする
走っていると、船の部品をつくっているらしい工場があった
巨大なクレーンや構造物が明かりにてらされ非常に巨大にみえたが
昼間のでかさと夜間のでかさというのはまったくちがうでかさに見える


翌日友人に市内を案内してもらう
フライケーキというローカル菓子を食べた、あんドーナツに似ているが
沖縄のサーターアンダギーに似た質感の皮にこしあんが入っている
揚げたてで非常に美味だが胃にずっしりくる油っこさで大量には食えない

潜水艦の中に入れる博物館に行った
潜水艦の形状はだいたい好きだな、丸くて鉄で出来たでかいものは
大概好きだが、それで水にもぐるというのがなおよい
外見のすべすべした感じとはうらはらに、内部は非常に込み入った複雑な
スイッチや配電盤、パイプ管、計器、パイロットランプ、さまざまな装置が
搭載され、それもまたよい
通路が狭く、流れ作業のように見物させられるのでじっくり見れなかったのが
ざんねんだが、そこは割りきって写真を大量にとることにした
業務用の装置というのはだいたい格好いい。


台風が接近して、雨がふってきた
道端にカニが大量にいた、バッタかなにかのように多数いたが
呉ではこれが平常なのかもしれない、生態系のちがいをかんじた

生態系のちがいはとても気になる、景色にも影響があるようにみえた
海辺の森林はやはり山深い地とは毛色が違う
海辺の森林は遠目にみると岩にへばりつく苔のような具合に
低木が均一にひろがっているような感じに見える
山奥では、上にも横にもぶわぶわと広がる拡散するようです
木の種類によって、空気のにおいもちがってきてるかもしれない

土地の形状の違いがさまざま波及してることがわかる
カニが大量にいることも土地のことから考えていけばわかってくる
木も土地の気候にあわせている