出かけたので、マクドナルドでてりたまバーガーを食べた 
この時期恒例のものだが、今年は卵不足ということもあり
提供していない店もあるというニュースが入ってきていた
提供していない店では、代替品として「チーズチーズてりやきバーガー」という
二種類のチーズを入れた派生商品を売っているという

これはけっこう悩ましいところで
風物詩として例年通りてりたまバーガーを食べたいという気持ちはあるが
卵不足の折、苦肉の策として発売された卵不足バーガーも食べてみたい
むしろ今年の風物詩としてはより強度の高い体験に
なるのではないかという気持ちもあり
 
とはいえ一部店舗の一部期間販売を見合わせるということだから
行ってみて、売っていたほうを食べるということにしようと決めた

行ってみたら、どちらも売っていた
従来どおりてりたまを提供している店でも、チーズてりやきは売っているらしい
そうだったんですか
レジの前でだらだら迷うのもなんなので、ぱっと目に入った
「瀬戸内レモンタルタルベーコンてりたま」という
今年の新作を食べてみることにした
長い商品名を注文のため読み上げるのに、ややだらだらしてしまう結果になった

味としては、さほど個性的というわけでもなく
レモンの風味もあり、普通のてりたまより少しさっぱり食えるかなという感じ
ベーコンが入るのが独自性あるようだが、秋の月見バーガーには常時
ベーコン入っていますから、案外意外性は無く、良く言えば馴染んでいた
記憶に残りにくそうなので日記に書いておこう



出かけたのは、本屋と手芸屋に行くためだった
でかい手芸屋で、セーターの穴を修復するための毛糸を探し
どんぴしゃのものを見つけた。大量の選択肢の中から
最も近いものを見つけるのはゲーム性があって愉快なものだった
会員になるとポイントがつくというので、カードがもらえるのかと思ったが
スマートフォンアプリの会員という仕組みになっていた
便利なのだろうがやや寂しい感じもする 


 
中央林間駅に行った
中央林間は、田園都市線の西の終点に位置する駅である
昔から、田園都市線車内の路線図を見て
左端に「中央林間」、右端に「水天宮前」と
渋谷から先は半蔵門線になるので、水天宮前は田園都市線の終点という
わけではないが、どちらも漢字四文字、どこか最果て感のある字面。
路線の端までなんて、行く用もなかったもので
ミステリアスな存在感が今までずっとあったのだ

水天宮前は、今では終点ではなくなり
車内の路線図は押上とかもっと先までの長いものになっているようだが
中央林間は今も果てのままである
近くまで行ったので、せっかくなので寄ってみることにした
 
長年脳内にあった、勝手な中央林間像が
木端微塵に砕かれるかもしれないと思っていたが、まあ多少は砕かれたが
合致している部分も多少あり、そのわずかな共通点を見つけるたび
なんともいえない高揚感があった
 
想像上の中央林間は、全てがもっと巨大で透明感があり
北海道大学のポプラ並木のような感じで、広い道の地面は
平滑な石を幾何学的に敷き詰めてあるような感じと思ってたが
実際はそんなことはなく
それでも、それを現実の寸法と予算内に収め、人が生活するのに必要な要件を
きちんと満たすように現実的に現実的に作ったら、このくらいになるんだ、という
どこか腑に落ちる景色に思えて、 それが嬉しかった
 
駅を離れて少し歩いてみようか、とも思ったけど
全部くまなく見てしまうと、さすがに木端微塵かなと思ったので
駅周辺をさっと見るに留めた。 


行こうと思っていた本屋は、はじめて行く駅にあった
ちょうど日が暮れ始めるような時間帯だったが、薄暗さと雲の感じが
嵐の前の気配にちょっと似ていて、根拠のない不穏さが漂っていた
駅周辺の穏やかな景色と絶妙にブレンドされたその気配がとても良かった
本屋では、目当ての本の側に興味をそそる本がいくつか並んでいて
悩んだ結果予定になかった本も二冊買った。

なんでもない外出だったけど、妙に満足感があった
今夜はよく眠れそうだと思った

「自己隔離期間の線型代数 I」 が発売になりました


装丁と装画を担当しています



(画像は1月と7月twitterより引用) 

大学初年度の教科書で扱われる線型代数の範囲をほぼカバーする内容ですが
一概に大学一年生向けの本というわけではなく
必要な予備知識という意味では高校生や中学生でも取り組むことができるような
より広い読者を想定した入門書であるとのことです
 
是非手にとって見てみてください

 



楽園(le paradis)41号が発売になりました
「うるう町」という題の漫画を掲載して頂いております
ぜひ見てみて下さい。
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楽園(le paradis)ウェブサイト
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買った金額の半額分のポイントが戻ってくる仕組みで
つまり実質半額で購入できるということになります
 
白泉社からの既刊8冊が対象になっています
今回は、昨年9月発売の最新刊「模型の町」も
セール対象となっていますので
この機会にいかがですか。
 
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模型の町

十年以上前のことだが
日が暮れた18時か19時ぐらい、繁華街を少し外れた道を
友人と歩いていたら、居酒屋かスナックのような店があった

女性の演歌歌手に関連する店のようで、本人が経営しているのか
その実家なのかは、わからないが
「〇〇(人名)の店」というような文言と、着物姿の女性の写真が
ライトボックス型の看板に配されてぼんやり光っていた

写真は、もともと耐候性が低いものだったのか
風雨や湿気、太陽光やライトボックス自体の光など
過酷な環境に晒され、かなり傷んでおり
その演歌歌手の顔が、世にもおぞましいものに変化していた
 
不気味の谷という現象がある
人を模した造作物を、人間に似せていく過程で
一定レベルに精度が高まると、急に不気味に見えてくるというものだ
「人間にそっくりな、でも人間でないことがわかる」というものに
本能的な恐怖を感じるのだとしたら、その看板は
人間だったものが経年劣化によってわずかに人間味を失ったことで
偶然、不気味の谷に踏み込んでいる、ともいえるものだった
 
それを見た友人ともども、ひっと声を上げてしまうほどだった
恐ろしくて、足早にそこを去った



しばらくして、同じ場所を通ったとき
看板はきれいなものに掛け替えられていた
まあそれはそうだろうなと思う反面
 
思わず目を背けるような恐ろしい看板が、ある時期
道端に掛かっていたということ
もうそれを確認する術はないということを
時々思い出して、怖かったということだけを覚えている悪夢の
ディテールを思い出そうとするのに似ているななどと思ったりもした
 
 
 
 
ふと、そのことを久しぶりに思い出して
ひょっとして、当時携帯電話のカメラで写真撮ったりしてないかなと
思って、古い画像ファイルを見返してみた
撮影した記憶もないから、無いだろうなと思ってたけど
まあ無かったわけだが


昔撮った写真を見ていたら、公園遊具の写真があった
同じ頃に中央線沿線を線路に沿って歩いていたときに見つけたもので
小さな公園にぽつんとある、へんな顔の恐竜の遊具だった
一回通り過ぎたけど、あまりにへんな顔だったのでUターンして
写真を撮ったことを今でも覚えている
 
これが、どこの公園だったか
「あのへん」「こんな曲がり角」といった断片的な記憶はあるので
すぐにわかるだろうと思ったが
Googleの地図と照らし合わせてもなかなか判明しない
 
丁度、中央線沿線が高架化される前後の時期で
新たに道が出来ていたりもするようだし
もしかして、公園がリニューアルされていたり、なくなってしまっていたり
してるかもしれないなと思いながらも調べ続ける
 
歩きながら写真を撮っていたので、恐竜の前後に撮った写真のなかで
場所が特定できるものがあれば、それを撮影した時間もデータとして残っている
チェックポイントが残っているので、おおよそどの辺を歩いていたかの見当はつく
もう無い建物や看板なんかの写真も多く、特定に難儀したが
少しずつ絞り込んでいき、30分前に居た地点と、30分後に居た地点がわかった
地図から公園を見つけることは最後までできなかったが
およその地名が特定できたので、地名と恐竜の遊具という情報を頼りに
インターネット検索をかけることで、ようやく場所の特定に至った
 
公園も遊具もまだ現存しているようだった
見つからなかった理由としては、記憶していたよりも公園は広いもので
記憶の印象と地図上の表記とが一致せず、逆に見落としたようだ
 
 
ここまできてようやく、記憶の芋づるが現代と接続された
古い記憶が少しだけ確かなものになった実感がある 
たいして関係ないはずの怖い看板も、わずかに実体感を増した感じする

①「楽園」冬のウェブ増刊で公開された作品に
描き下ろし作品が加わった電子書籍版が発売になりました。
 
通常公開分2作品と、描き下ろしで「ここはどこでしょうの旅⑩」の計3作品が
収録されています。是非見てみてください。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BSX734LL/
 
 
 
 
②装丁および装画を担当した本が発売されます。
 
「自己隔離期間の線型代数 I」  渕野 昌 (著)
数学の本で、線型代数の入門書となっています
 
カバーや表紙といった本の外側に関することと
本文内の章扉の絵を描きました
是非手にとって見てみてください
 
 
 
 
 
③資料性博覧会の日程が5月3日に決定したそうです
中野サンプラザでの開催は今回が最後とのことです。
 

チキチキボーンはうまいが小さい
でかい肉でチキチキボーンが作られたら食べごたえもあって
いいんじゃなかろうか
 
念のため書いておくとチキチキボーンというのは
日本ハムが発売している骨付きフライドチキンの商品名です
長年の定番商品で、「あの味」と思わせる、癖になるスパイス風味で知られる
 
あれは手羽なので、ひとつひとつが小さい
ひょいとつまめるサイズが良くもあるが
あの味ででかいものを食いたいと思うときが誰しもあることだろう
 
 
仮にそういうものがあったとしよう
でかい肉となると、胸肉かもも肉かな
一般にもも肉のほうがジューシーになるから、もも肉のほうが
チキチキ適正があると思う

問題は、でかく作ろうと思ったときの衣の割合だ
小さい骨付き肉の特徴として、一定量の肉に対して表面積が
大きくなるから、衣の量も多いわけだが
でかい肉に同じだけの衣を纏わせるのは物理的に難しい
無理にくっつける技術があったとして、分厚くなってしまうだろう
油っこくなったり、意図せぬザクザク感が出てしまう恐れもある
衣には適切な厚みというものがあるが
チキチキボーンはひとつひとつを小さくすることによって
肉に対する衣の量を大きくすることを可能にしている

 
「あの感じ」を保ちつつ巨大化させるということ
 
昆虫は、あのままの構造で巨大化したとすると
外骨格では巨体を支えることができず、自重を維持できるだけの
外骨格の厚みを確保しようとすると、重くなり動けなくなってしまうため
巨大化には限界がある、という説を聞いたことがある
チキチキボーンをあの感じのまま巨大化させるというのは
それに似た矛盾をかかえているのではないだろうか
 
しかし、巨大昆虫も、巨大チキチキボーンも
実際の物理法則や科学的実現可能性を無視して、空想することはできる
巨大ロボットや巨大怪獣なんかと同じことだ
美味かろうなあと思い描くことはできるのだ
頭に浮かんだ、でかいチキチキボーンは美味かろうな、という
感触は、実現可能かとか、実際食べたら大したことないかもしんないとか
つまらない現実問題から切り離して考えるべきなのかもしれない
 
 
 
と思ったが、チキチキボーンを一袋買ってきて
わーっと一気に多量に食べれば、もしかして
巨大チキチキボーンを食べた感じを多少なりとも味わえるかもしれん
小魚が集まってまるで巨大魚のようになるスイミーのように
夢は現実に
 
 
深夜に空腹になり、そんなことを考えてた
実際のところは飴玉を嘗めて過ごしています
最近のマイブーム飴はべっこう飴の中に干し梅が埋め込まれたやつです

あけましておめでとうございます
2022年が終わって2023年が始まりました
「2021年という西暦に馴染めないうちに2022年がやってきた」という
感覚をひきずったまま、2023年になってしまったな
 
この感覚は、年々つよまっている
どんどん年数の感覚は離れていって、そのうちその数字への関心も薄れ
意味のない数字が意味のない数字に切り替わるような
気持ちになってしまうかもしれないと思うとそれは寂しいな
21世紀になって23年目なんだなということをよくよく噛み締めて
2024年になる頃には2023年を体に染み付かせることができたら
いいなと思うが具体的な方法はよくわからない
今年新たに入手したものに「2023」と明記しとくとかかな。
朝起きたときに見える場所に「今年は2023年」と書いた紙を貼っておくとかな。
正月のうちはそんなことを考えておきたい


愛用している半纏が、長く着すぎたためか中綿がどんどん抜けてしまい
ぺらぺらになってきていたのだが、いらなくなった古毛布があるのを
思い出したので、それを裏地として縫い付けることにした。
そんな針仕事をしながら大晦日を過ごした。
本日、元旦もそれの続きをやったりして過ごした。仮の縫い付けができたので
着てみたら狙いどおり暖かかったので、性能が上がってよかった

去年頃から、ちょっとした裁縫が気分転換にいいということに気づき
なにか目的を作っては手縫いをやるようになった
自己流でも続けていると技能は少しずつ進歩するし
どうしてもうまくいかんなと思って調べると、効率のいい技術や
便利な道具がすでにあったりもするので、度々そんな飛躍的な技術革新に
直面して新鮮に驚けるのもたのしい
今年も適度に楽しんでいきたいところです
 
 
明日は朝から箱根駅伝を見るので早めに寝ることにする


 
来年の資料性博覧会の開催予定が発表されました。
日程は5月3日から5日のどこかになるとのことです。
今回も絵を描いています。
 
公式発表はこちら
 

告知を怠っておりすみませんが漫画情報があります
 
楽園(ル パラディ)冬のウェブ増刊が開催されており
12月4日と18日分で描いた漫画が公開されています。
無料ですので見てみて下さい
 
行き方:下記URLを押す→WEB増刊へGOと書かれた箇所を押す(中段画面左)→12月4日/18日のところを押す→漫画登場。
 http://www.hakusensha.co.jp/rakuen/
 
季節に関する話と、技術に関する有益情報の二本となっています
 
 
 
 
 
以下雑記
何がそんなに忙しいのかというとよくわからないが
せっせとなにかやったり考えたりしてるうち日が過ぎてしまうね
しかも、そういうときにかぎって能率もそんなに上がらん 
複数のことを追っかけるのがよくない。
気がつけば年末になってきたしあまり慌てずに
2022年のことを考えてゆっくり日記を書いたりもしたい
 
 
クリスマスが近づいてきて、都市部に出かける機会があったので
ふたたびシーズンの商業施設を見に行った
 
結局、クリスマス気分はさほど味わえなかった
なんというか、個別の嗜好に沿ったものがばらばらの方を向いて
陳列されているような、細分化されていて
目的もなく全体をながめる人間と目が合うような「クリスマス」がなかった
クリスマスに必要ななにか具体的資材を求めていかないといけないのかな
それともクリスマスでございというような宣伝、店の飾り付けは
あんまり流行らないのかな、テレビコマーシャルもそんなに印象ない気がする
もっとこてこての、イルミネーションを大々的にやってる
エリアなんかに繰り出してみたらまた違うのかな
クリスマス季節感を感受するのにこんなにコツが必要とは。
来年の課題になってしまうかもしれない
 
 
インターネットで、クリスマス頃に家に届くように
ほしかった本を注文しておいた
これをやっておくと、サンタクロースが来るわくわく感に近いものを
発生させることができるのだ。 
いいタイミングでそのことを思い出し、また丁度した
欲しいもんがある年には仕掛けたりする。思い出してよかった
 
 
 
考えたこと
「味わわせる」と「味あわせる」
文法的には「味わわせる」が正しいのだろうが
文字列で見るとどっちも同じくらい違和感がある
両者の中間あたりに正解の表記が存在するような気がしてしまう