昨年譲り受けた古い原動機付自転車の手入れをちびちびやってる
どこもかしこも規格が古いので、部品を外す度に得られる知見がある
しばしばつまづくのが、ねじの規格について
ねじには螺旋状に溝がきってあるが、その溝の間隔に種類がある
所謂「メートルねじ」と「インチねじ」というものがあり
アメリカではインチねじが標準である、ということは知っていたが
それとはまた別に、本邦においてもJIS規格のなかでの新旧があるという
いまでは「旧JIS」と呼ばれている古いねじの規格は
1960年代にISO(国際標準化機構)の規格へ統一される以前に
日本産業規格に基づいて製造されていたものであるという
当然ながら現在出回っているねじの殆どは新規格に基づくものであり
太さが同じでも、溝の間隔が違うためねじ込むことができないものが存在する
おそろしいことに、件の原付はその過渡期に製造されたもので
ひとつの車体のなかで、ねじの規格が混在しているようなのだ
バイクの部品には、ねじの一本に至るまで部品番号がふられて管理されており
本来そこらへんのホームセンターで買ってきたねじで代用するようなことは
想定されていないから、組み立てる上で問題はなかったのかもしれないが
そんな古い部品をメーカーから新品で取り寄せられるわけもないので
今なんとかしようとすると、まあ難儀なことではある
しかしそんなことも、知識として頭に入っていれば
旧JISのねじを売っている通販業者なんかも探せばありますから
都度確かめながらなんとかやることができる
ねじひとつ取り替えるにしても芋づる式に知識が絡まってくる
手を加えるごとに理解が進み、それは愛着へ接続する
そういう余地のある道具は好きだな
