マクドナルドが今年も月見バーガーを始めたので食べに行った
べつに日記に書くほどのことでもないといえばないのだが
ここ数年、春のてりたまバーガー、秋の月見バーガーは
食べたら日記に書くというのが定番になってきているため
食べたのに書かないのは義務を疎かにしているかのような気にさせられる
卵のバーガーを食べて日記に書くのは年に二回の恒例行事だ
こういった慣習は嫌いではない、むしろ好きであり
同じように自分で自分の風習化したものはいくつか思い当たる
正月にテレビで箱根駅伝を見るとか、 確定申告をやったらつけ麺食べるとかね
ルールに従って行動し、べつに何が積み上がるわけでもないのに
実績を積み重ねていく充足感がある。
そういうわけで充足感を得るために日記を記す
今年は「七味香る牛すき月見」 という限定味が出ていたのでそれにする
去年もすき焼き味じゃなかったかな、去年はさほどいい印象なかったけど
食べてみると今年のはこれはこれでうまい
七味がいい味出してんのかな
フィレオフィッシュで使われてるような蒸されたパンが使われているのは
去年もそうだったはずだが、ベーコンやチーズの主張が去年よりも強く感じられた
ちゃんと月見バーガー食べてる感じも併存しているのがよかった
とはいえ、余計なものが入っても月見バーガー感覚さえしっかりとあれば
うまいものはうまい、というものであるとも言えるもので
普通の月見バーガーと比較して、あってもなくてもいいオマケ要素が
追加されただけという気もしないでもない
月見バーガーが完成されている食べ物なんだなということを今年も確認した
来年も同じように確認することになるのだろう
そのことを考えるとまた充足感がある
期間中にもう一度普通の月見も食べておきたいなと
これも毎年思うが、だいたい食べない
そういえば、他のハンバーガーチェーンでも同時期に卵を挟んだ
月見バーガー系統のハンバーガーを出しているという情報を耳にした
そういうのを食べてもいいのかもしれんなと思って、調べてみると
ケンタッキー、モスバーガー、ファーストキッチン等々、でるわでるわ
やってないチェーン店を探す方が難しいんじゃないのと思うくらい
示し合わせたかのようにどこも月見をやっている
前からこんなかんじだったろうか。こうなるともう手に負えない
マクドナルドだけで結構です、という気持ちになってしまう
なんだかな
月見バーガー後の景色はすっかり秋に見える
圧倒的風物詩効果を感じる
楽園(ル パラディ)夏のウェブ増刊にて
描いた漫画が2篇公開されています。
無料ですので見てみて下さい
行き方:下記URLを押す→WEB増刊へGOと書かれた箇所を押す(中段画面左)→8月11/29日のところを押す→漫画登場。
http://www.hakusensha.co.jp/rakuen/
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慌ただしくしていたらいつのまにか8月ももう終わり
日中の暑さも多少やわらぎ、日が落ちる時間も少しはやくなってる
ジョギングなんかするのには少しずついい気候になってきたようです
今年もあまり夏らしいこともなかったような、例年通りのような
スイカを一度食べたくらいかな
夏らしいこととしてイメージされる行動を取るには、昨今の真夏は暑すぎる
日差しを避けて冷房をつけた部屋で静かに過ごすというのも
現代の夏らしいといえば夏らしいのかもわからん
来年は朝顔でも育てて感じを出してみてもいいかもしれない
あとは風鈴
風鈴てあまり吊るした記憶ないけど耳障りになったりしないのかな
それとも聞きたいときだけ出して飽きたら撤収するのかな
熊よけの鈴というのがあるが
必要ないときにちゃらちゃら鳴らないように
消音機構が付いているものを見たことがある
風鈴にもそういうタイプがあるかもしれないな
あまり蚊が部屋に登場しなかったのも、夏らしさが不足した理由かもしれん
考えてみたら今年は不思議と蚊がいなかった
初夏から通算しても撃退したの3匹くらいな気がする
寝てる間に飛ぶ蚊に悩まされることも全くなかった
あまりにつらくてベープマットを買ってきたような年もあったことを思うと
今年はすこし味気ない いいことなんだが
気温が上昇して猛暑日が増えていったり
気候が変わっていくと、かつての季節感、その季節らしさというのは
なくなっていったり、また新たに季節を感じさせる要素が出てきたりも
するのかもしれない
今後とも注視していきたいところです
高校野球がテレビでやっていたので眺めていた
季節感のある映像としては好ましく感じる一方で
野球というスポーツをじっくり見ていると、不思議な気分になる
球技のなかでも、ひときわ複雑なルールに思える
返球し損なったのと逆の側に点が入ったり
特定の場所に球を入れれば点が入ったりするような
ひと目でシステムがわかる他の球技類と違って
競技を成立させる上で必要な約束事がやけに多く見える
塁という、四角形に配置されたすごろくでいうマスのようなポイントを
ルールに則って走者が一周すると一点加算されるという大まかな構造だが
特定の条件下で「盗塁」という行為が可能で
隙を見て走ってしまい、区画を突破することができる
それは成功したり失敗したりする。
走者が塁から足を離している状態で、ボールをタッチされると
アウトとなるが、一塁だけはどうも駆け抜けて足が離れても許されるらしい
ストライク、ボール、ファールといった投球や打球の回数のルールにしても
「そうと決まっているから」という姿勢が強く感じられる
いつも、よくわからなくなる
ルールを熟知している人にとっては、なんでもないことなんだろうが
他の球技だと、大抵軸となる勝負事の構造がまずあって
それをゲームとして成り立たせるために細かいルールが設けられているのに対し
野球は細かいルールの集合体そのものが、野球というシステムを構成しているような
ユニフォームも独特だ
ボタンつきの襟のない半袖シャツ、その下に長袖、革のベルトで履く長ズボン
ズボンの裾を入れ込んで履く靴下、帽子。
冷静に考えると、動きやすさを重視したスポーツウェアというよりは
正装というか、伝統的制服らしさに基づくもののように思える
よくよく考えたら、高校生の大会の模様をテレビで毎年欠かさず放送するというのも
特殊な習慣だし、応援で演奏している楽団の曲のラインナップも
世間一般のポピュラーミュージックとは微妙に違う独自の定番があるようだ
なんだかすべてにおいて独特な伝統のような気がしてくる
その独特さが、風物詩としての質感を盤石なものにしているのではないか
よくわからないままにしておいた方がいいような気がして
努めてぼんやり見るようにしているところがある
人の声にしか聞こえないサイレンが鳴るのも不思議だ
T字路という言葉から光景を思い浮かべたとき
いつも頭に浮かぶT字路がある
乗用車がすれ違える程度の幅の道の両脇に戸建ての住宅があり
敷地と道路の境界には70センチくらいの高さのブロック塀
その上にアルミの白いフェンスがある
道の突き当りが、その道と同じか少し広い道で、信号がある
片側一車線道路の中では狭い部類に入る2車線道路で
突き当りの奥側は緑色の金網のフェンスが左右に広がっている
フェンスの奥は草地で傾斜になっており、奥の下に小川かなんかが流れているらしい
桜の木が生えていたと思うが、花の時期ではなかった
金網の側の路側帯がガードレールで区切られていて、細い歩道になっている
車の助手席に乗っていて、この交差点の信号待ちをしている
薄汚れたフロントガラス越しの、光が拡散して少し緑がかった色合いが
鮮明に頭に浮かぶ
これがどこにあるT字路なのかは、まったく思い出せない
実在するのかもわからない
なんとなく、埼玉か軽井沢のどこかなような記憶の感触があるが
具体的な心当たりはないし
小川は玉川上水のどっかの記憶も混じっているような気もするし
複数の場所の記憶が混線しているようにも思えてくる
いつだったか、T字路という言葉は正確には「丁字路」であるという
事実を知り、そうだったんだと驚いて知識を訂正したという時があった
件の光景は、「丁字路」という言葉からはなぜか想起されないのである
「T字路」という言葉にのみ紐づいている景色のようで
「ただしくは丁字路」という知識を得る以前の古い記憶なのかもしれない
こんな記憶の断片、ふと忘れてしまって永久に思い出さない可能性もあるし
逆になんかの拍子に正確な場所が判明するかもわからん
たまたま通るとか。
なんにせよ頭に浮かんでいるうちに記録しておくのに越したことはないから
日記に書いておこう
①「代わりに読む人1 創刊号」が発売になりました
「読み方」という題の5ページの漫画を描きました
「これから読む後藤明生」という特集の一環で
後藤明生の本を読んだことに関する作品となっています
また、「この1年に読んだ本」というテーマで
本を紹介する文章も書いています
昨年、入手するのにひと悶着あり印象に残った本についてです
見てみて下さい。
②楽園(le paradis)42号の電子版が発売になりました
内容はひと月前に発売した紙版と同じものです
電子書籍派の方は何卒よろしくおねがいします
以下雑記
セブンイレブンから「みらいデリ」と称して
えんどう豆由来の蛋白質を配合したツナマヨおにぎりが発売された
ツナマヨおにぎりを食べるのはもはや趣味といっても過言ではないが
ツナマヨおにぎりの最大手企業でもあるセブンイレブンが
未来のツナマヨおにぎりの可能性を模索する意欲作
これは見逃せない
早速買ってきて食べてみた
想像以上に、違和感がない
強いて言えば、心なしかツナの風味が弱まっているようにも思われるが
本物のツナも使用されているということなので
ツナマヨの味はするし、予備知識込みでも植物質の味わいを探すことは難しい
そもそもツナマヨおにぎりのツナマヨは、ツナとマヨネーズが
かなり渾然一体となったタレのようなものなので
その中の構成要因の一部が似たものに置き換わっただけと考えたら、僅かな差でしかない
二択ならわかると思うが、 他チェーンのものと混ぜられたらわからないだろう
どのくらい配合されているのかはわからないが
痕跡の無さによって、科学力の高さを窺い知ることができて興味深い
こうなると、えんどう豆由来の蛋白質がどんな味なのかが気になる
完全な模造品だとわかる(わかってもなおうまい)ツナマヨも食べてみたいところです
昨晩のことだが
棚の上に物を置こうとした際、
飾ってあったかわいい缶詰の空き缶を床に落っことしてしまい
おっと、とよろけた拍子に落としたその缶を足で踏みつけ
べっこり潰してしまった
「ふくら印 たらの子味付」という鱈子の缶詰で
これはどこで買ったんだったかな、業務用食品とかを置いてる
ちょっと変わったスーパーで買ったんだったかな
くよくよしても仕方がないので、インターネットで検索してみると
同じものが現在も販売されていることがわかった
次見かけたらまた買ってきて、潰れたやつと取り替えることにしよう
とりあえず棚の同じ位置に戻した
翌日、今日の話
朝起きて、机を見ると、体長1センチくらいの蜘蛛が居た
どっから入り込んだか、大抵部屋は締め切っているので
このままではこの部屋から出ることが出来ずに干からびてしまうだろう
捕まえて外に出してやろうと思って追いかけたが、当然逃げる
狙いをつけようにも、机にものがいっぱい置いてあるため
捕捉することができない
わたわたしているうちに、どこかへ逃げ隠れられてしまった
机周辺に虫が潜伏しているというのも、あまり気分いいものではないし
蜘蛛の運命を思うと、取り逃してしまったことが心残りでもあるが
まあそれらは仕方ないこととしても
机が散らかっていたことが事態を悪化させたなということに思い至り
整頓することにした
不要なものをしまい、片付いた卓上に掃除機をばーっとかけていると
先程の蜘蛛がどこかからあわてて飛び出してきた
机の上は、先程よりは片付いている。
これはチャンスだ
あまり刺激しないよう、そっと捕まえやすい場所まで誘導し
蜘蛛を潰さないようティッシュペーパーでふんわりとキャッチし
窓際まで持ってくることに成功した
しかし、ふんわり掴みが仇となり、窓を開ける動作をしている間に
蜘蛛がティッシュペーパーをすり抜けて足元に落ちてしまった
あっ、と思って身動ぎした拍子に、運悪いことに蜘蛛を踏み潰してしまった
あと一歩のところだったのに……
悲しい気持ちになりながら開けた窓を閉め
蜘蛛をキャッチしていたティッシュペーパーで蜘蛛の死骸を包み
ゴミ箱に捨てた
昨晩踏み潰した缶のことを思い出した
新しい同じ缶詰を買ってこようという気持ちは
なぜかすっかりなくなってしまっていた
潰れた形状をできるかぎり整えて机の見える位置に飾り直した
気を取り直しておやつにモナカのアイスを食べた
今日は暑さが比較的穏やかだ
メロンブックスサマーフェスティバル2023のグッズについて
三種のうちアクリルスタンドとキーホルダーは品切れになっていますが
アクリルスタンドに関しては 増産分の予約を受け付けているそうなので
もし品切れで諦めてた方居ましたら何卒よろしくお願いします
以下雑記
「恐竜図鑑」という展覧会を見に上野に行った
春頃に神戸でやっていて、とても興味があったが関東に巡回してくるというので
楽しみにしていたのだった
上野では5月末からやっていたが、実際に行くのは7月になってしまった
開催は今月22日まで。
恐竜の化石が発見された頃の想像図や、そこから
発見や研究が進むことで想像図が変遷していく様子が展示されている
図鑑で見たことのある絵もいくつかあったが
「図鑑の絵」として図鑑の中で見ていたものを、展示の場所で実物の絵画として
みたとき、 そのあざやかな技術と想像力が思った以上に迫力があっておどろいた
気が遠くなるほど昔に居た、恐竜の骨が地面から出てきて
はじめは、信じがたいと思っただろうが
間違いなくいたという物的証拠があり、かつ誰も生で見たことがない
その頼りない物的証拠から想像をふくらませ、緻密に推理をして
最大限のリアリティを与えてやろうという、どれも楽しそうな手さばきが伝わる
物的証拠の頼りなさは、展示されている絵の変遷からも伝わることだが
それ故に、想像力の力強さによる絵の魅力の厚みがどれほどあるのかもわかる
いいものを見ることができてよかった
いくつかの駅を利用したが
記憶にあるものから改装されて地形や見た目が変わっているところが結構あった
しばらくぶりに来た上野駅の公園口が、全く面影無く変わっていて
へえーと思ったが、調べてみると2020年3月に改装され、改札の位置も
北側に移設されたのだという。そりゃ面影ないわけだなと思ったが
自分の過去の行動をよく思い出して調べてみると、改装間もない時期に
上野駅公園口を訪れているということがわかった
そうだったか、すっかり忘れていた
新品すぎて印象に残らなかったのかな、それか別のなにかに気をとられてたか
記憶しかないので、脳内地図では新旧がてきとうにミックスされている
アメ横の看板も新しいやつがかかっていたしな
実際の景色とは別に、印象と記憶をつなぎ合わせた頭の中の景色がある
それは不定形で不安定で頼りなく、ふわふわしているように思えるが
現実の景色もみるみる移ろっているのだから似たようなものかもしれん
恐竜と同じくらい面白い
①楽園(le paradis)42号が発売になりました
「つくもごみ」という題の漫画を掲載して頂いております
ぜひ見てみて下さい。
お求めはお近くの書店かインターネット通販で
楽園(le paradis)ウェブサイト
https://www.hakusensha.co.jp/rakuen/vol42/
amazon通販ページ
http://www.amazon.co.jp
「つくもごみ」という題の漫画を掲載して頂いております
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②7月下旬発売の文芸雑誌「代わりに読む人1 創刊号」に参加しています
漫画と、この一年で読んだ本についての文章のふたつを寄稿しました
発売は少し先ですがどうぞおたのしみに
くわしくは
③白泉社×メロンブックス サマーフェスティバル2023という
フェアに参加しています
対象商品一点購入でカードが貰え(ランダム)、三点分で
好きな絵柄のクリアファイルが貰えるということです。
また、「タペストリー」「アクリルキーホルダー」「アクリルスタンドフィギュア」の
三種類のグッズが、フェアに合わせて販売されます
フェアは7月1日より開始ということですので
ふるってご参加下さい
くわしくは
以下雑記
近所に配達に来ていたヤクルトの配達員が、ヤクルト1000の試供品をくれた
ヤクルト1000とは、ヤクルト社の発売する飲料で
いつぐらいか、去年くらいかな、どうやら何か話題に
なっていて、品薄になったりしているらしいという話が
聞こえてきたことがあって名前は覚えていた
眠りに対して何か健康効果があるものらしい
ヤクルト製品を何か定期購入しませんかということだったので
何かカタログのようなものはないですか、と尋ねると
明日持ってきます、とのことだったのでヤクルト1000だけを受け取った
飲んで寝たところ、もう何年も会っていない知人から、自家栽培したヤングコーンを
干して作ったお香を貰うといった夢を見た
妙にディテールが細かく、また目覚めは普段より気持ちすっきりとしていた
翌日、約束通りカタログを持ってきてくれ
更に追加の試供品をくれた
その日の夢は忘れてしまったけど目覚めはなんとなく良く
検討の結果、しばらく定期購入してみることにした
気の所為ではないとも言い切れないような効果であるが
この続きが気になると思える程度には興味を持った
寝て起きるという毎日欠かさず行われる習慣に新たな興味が湧くというのは
ちょっと得なことのように思える
お知らせ
①「楽園」春のウェブ増刊で公開された作品に
描き下ろし作品が加わった電子書籍版が発売になりました。
春のpanpanyaまつりとして公開分の4本に加え
描き下ろしで「ここはどこでしょうの旅⑪」の計5作品が
収録されています。是非見てみてください。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0C64KR7KL (訂正情報:リンクを間違えてましたが訂正しました)
②6月15日発売の 季刊エス82号 に作品が掲載されています
過去に発表したイラスト数点が紹介されているのと
作品に関するQ&Aにも回答しています
よかったら見てみてください
以下雑記
家の分電盤を交換するため、電気工事業者がやってきた
男性二人組で、作業はつつがなく進行し
無事に真新しいものが設置された
今までのものと違い、つるっとした形状の白いケースに覆われていて
一回り大きく、なかなか現代的な面構え。
今後もし契約アンペア数が大きくなったとしても、対応できるものだという
古い分電盤は取り外され、先程まで新しい分電盤が入っていたであろう
パナソニックの段ボール箱に入れられていた。
業者の二人は工具を片付けるため、表の車とを行き来していた
家の外から、「こんなのはさすがに要らないだろう」というような話し声がしたので
ふと見ると、さっきまであった分電盤の入った箱がなくなっていた
家の中にある物品の傾向から、ひょっとして私が古い分電盤を欲しがるのではないか
いやさすがにこんな廃材までは…、といった会話を二人がしていたのではないか
そんな考えが頭をよぎった
古い分電盤について尋ねると、持ち帰って廃棄します、というので
じゃあ下さい!と言ったら、すぐに持ってきてくれた
どんな顔をしているかと思って見たが、親切な笑顔を崩さなかったので
プロだなと思った
取り外された古い分電盤を観察すると、こんな形してたのかと思わされる
新しいすべすべの機械とは対象的に、やけに装飾的で凹凸があるように感じる
案外ずっしりと重みもある。毎日のように目にしていたものだけど
壁に据え付けられた分電盤の重みを味わうことなんて今までなかったから
なかなか感慨深い。これだけでもくれと言ってよかったなと思える
使い道は特に考えてないけど
新しい分電盤の隣に並べて飾ろうかな
対比でお互いの格好良さが際立って見えるかもしれないし
歴代感も出るし。
もし次回電気工事業者が点検か何かしに来たとき
見たらどんな反応をするだろうかと考えると
やや申し訳ないような、楽しみなような変な気分にもなる
5月に買った「イエローパッションフルーツ」だが
熟した目安として、皮がしわしわになってくるという
情報を信じ、常温で置いて毎日確認していたのだが
一向にしわしわにならず、そのうち徐々に芳香が失われ
うっすらとした滲みが出来、ついにそこからカビが発生してしまった
どこかのタイミングで食べ頃があったのだろうか
惜しいことをした
いつだったかアテモヤを追熟させてたときも、やわらかくなるというから
置いていたら硬いまま干からびてしまったことがあった
コツがあるんだろうか
期待にときめく珍しいフルーツが
うっすらとした嫌な予感に徐々に侵食され、それが確信にかわるのは
できればあまり味わいたくない悲しい体験だ
「カニステル」については、うまく食べることができた
たしかに卵の黄身というのもわかる
カボチャとかサツマイモにも似ている食感で、フルーツとしては
異色の存在感がある。
部分的に熟し方が微妙に違い、より熟した部分の方が
うまいと感じたので、更に追熟してもよかったのかもわからない
しかしイエローパッションフルーツの末路を思うと、初対面の果物を
食べるタイミングとして、早めの行動は正解であったとも思う
チャンスがあればまた食べたい。
でかい種が入っていたので、試しに湿らせた脱脂綿に乗せて
放置しているが、芽が出る様子は今のところ無い
うちわであおぐ の「あおぐ」
漢字で書いたら「仰ぐ」なのかとぼんやり思っていたけど
記入したり文字として使ったことが今までになかった
書く時はひらがなで書いていたのかな
書いたことなかったかもしれない
よくよく考えたら、「仰ぐ」は「仰ぎ見る」のように
上を見るという意味合いであり
ぱたぱたするのとは厳密にはちょっと雰囲気違うかもなと思って
調べてみたら、うちわであおぐのは
「煽ぐ」あるいは「扇ぐ」であるという
そうなんですか
とはいえ「仰ぐ」のイメージが長らくあったので
「おっしゃる」とかも「仰る」だし
なんとなく扇子とかで優雅に風を出してるようなものを想像してたけど
「煽ぐ」という字面を見て、想像してたよりはるかに必死に
団扇で暑さをしのいでる雰囲気だなと思った
「扇ぐ」はそのまんますぎて逆に当て字っぽく感じてしまう