五月の下旬にイギリスに行って帰ってきた
漫画の展示に参加しているので、それを見に行くのが主目的だったが
他にもいくつかの場所を観光するなどした
その後も慌ただしくしていたらあっという間に六月も半分終わってしまった


展示について
「メロディ」という短編の1ページの、原稿の素材が展示されています。
素材というのは、デジタルによる仕上げをする前の未完成状態の原画だからです

漫画は、印刷されたものが作品の完成形であり、それ以外の
未完成の裏方の部分は、本来であれば人様にお見せするものでもないという
気持ちはあるにはあるのですが
今回は博物館での展示ということもあり、出土品や標本のように
生体とは違った切り口から骨組みを見てもらうのもよいかと思いました
日本から遠いですが機会があれば見てみてください。
8月までやっているとのことです

公式ページ
https://www.britishmuseum.org/whats_on/exhibitions/manga.aspx



その他、イギリスの話

景色が隅々まで整っている
どこを見ても、高度に完成されたテーマパークのように見える
薄汚れたものの薄汚れ方にしても、しゃれている気がしてしまう

景色をつくる型のようなものが、はるか昔から徹底して適用されて
とっくの昔に完成し尽くされた景色が、型からはみ出すことのないよう
手入れをされながら緩やかに継続しているとしか思えない
国民全員に美意識が共有されているかのような
そういう強い力が働いているようにしか見えなかった

日本でも、イギリスに似た景色は小規模なものなら見たことはあった
しかしおしゃれな西洋風戸建て住宅の隣に、瓦屋根の戸建て住宅があったりもするし
モルタルアパートがあったり、レンガを模したタイル貼りのビルがあったり
広告が掲げられた電柱、さまざまな標識、コンビニ、自動販売機
無数の好き勝手な美意識や機能性がひしめいて、突っ張り合いながら併存してる
そういうあり方とは随分違うように見えた


しかし、これはイギリスに対する解像度が低いことに由来する問題かもしれない
たとえば猫を飼っている人は猫の顔を見分けることができても
猫に興味がない人は猫なら皆同じ顔にみえてしまう、というような
見分ける能力がないから、全部が「均質に整ったイギリス」に見えてしまう
原因はそういうところにもあると思う
文化や歴史の知識が増えたり、量を見続ければ新しい機微がわかるのかもしれない

とはいっても、機微のわかる日本の基準からしか、今は見えないのだった
日本とくらべてどうか、という
完全イギリス部分に関してはテーマパークのように、自分と関係無い完成された
世界に感じられて、そうなのかと思ってしまうが
日本と似た、比較することができる部分に関しては、特に面白さを感じることができた
日本のものさしが適用できるものを無意識にも、意識的にも探してしまう
自分の趣味嗜好の偏り、思考の癖だと思う
いまはこう見ることしかできないので、これでいい
こう見ることで得られる感想はいまの自分にとって重要である気がする


食品スーパーで、 キッコーマンの卓上用醤油が売っていた
おなじみのデザインのガラス瓶だが、書いている文字が全部英語で
限りなく日本にそっくりだが日本には絶対にない奇妙な
近づけば近づくほど、ぜったいに重ならないことがわかる変な感覚を味わった
お土産に買うことにした

SPARがあった
日本では北海道に最後まで残存していたものの、数年前消滅したコンビニである
絶滅動物に出会ったような感動があった
さすがにツナマヨおにぎりは売っていなかったがSPAR印のツナ缶はあった

日本との対比でいうとこういうところである
あとマクドナルドも行って食べてみた。食べ慣れたものなら味の違いを見つけられる
理解の糸口がこういうところにあるような気がしてしまう


ほかにも書くことはたくさんあるが、旅から少し間があいてしまったので
このくらいにする。記録は別にとってあるし、書くタイミングがあればまた書く




ここ数日の話
服を売る店に行った
以前頻繁に通る機会のあった道に、その店はあった
当時一度も入店することはなかったのだが、ふとその店のある景色を思い出して
近くまで行くことがあり、気が向いたので見に行ってみることにした

テナントがいくつか入れ替わっている場所があったり
年月が経つと繁華街はそういうものだよなと思ったがその店は健在だった

物色していると、ほどなくして店員が話しかけてきた
服屋で店員に話しかけられるのあまり好きじゃないのだが
開口一番に勧めてきた服が、まさに今欲しているかんじのものだったので
えっよくわかったな、と思ってそれを買うことにした

たまたまなのかもしれないが
移り変わりの激しい繁華街で長年店をやっているということは
客の気持ちを汲み取る術に長けている故、ということも大いに考えられる
あまり経験したことのない出来事で、良い気分になった
ポイントカードもくれた
ほかに本屋で本を二冊買った

先日の資料性博覧会で販売した品々が
通販で買えるようになったとのことです

通販のページはこちら
https://order.mandarake.co.jp/





以下、今日考えていたこと
学校について
学校は入学するものだが、入校する学校もある
学校の一番偉い人は校長だが、学長が一番偉い学校もある
入学 入校
学長 校長

たとえば病院の場合
入院はあっても入病はないし
院長はいても病長はいない
図書館の場合も
入館で、館長であり、例外はないように思われる
区役所も、入所で所長


会社の場合はどうか
会社に入ることを入会とはいわないが入会という言葉はある
そして、会社には会長と社長が両方いる場合もある

学校だけが例外的に奇妙なことになっているかと思ったが
会社もなかなか変かもしれない
はたしてこれが変なのかどうかも、だんだんわからなくなってくるが



楽園(ル パラディ)ウェブ増刊にて描いた漫画が公開されました。
5月15日分です。無料ですので見てみて下さい
 
行き方:下記URLを押す→WEB増刊へGOと書かれた箇所を押す(中段画面左)→5月15日のところを押す→漫画登場。
 http://www.hakusensha.co.jp/rakuen/


「筑波山観光不案内」第五回です
続きものですので、未見の方は初回から順に見て下さい
一話から順に4月7日、15日、27日、5月10日です。

筑波山の観光漫画はこれでおしまいです。
もう読んだという方も、完結したタイミングで
今一度振り返ってお読みになるのはいかがですか

楽園(ル パラディ)ウェブ増刊にて描いた漫画が公開されています。
5月10日分です。無料ですので見てみて下さい
 
行き方:下記URLを押す→WEB増刊へGOと書かれた箇所を押す(中段画面左)→5月10日のところを押す→漫画登場。
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筑波山の観光漫画の第四話です
一から三も全部見れますからリストの上から辿って読んで下さい
なんと、まだ続きます





以下日記

買い置きしてあったグヤバノジュースを飲んだ

漫画に描いてからも、新たなグヤバノジュースをいくつか見つけて
あるときは通販で取り寄せ、あるときは輸入食品店に赴き
いままでに合計4種類を賞味した

感想をいうと漫画に描いたフィリピン産「GINA」が最も現物に近い
次点でタイ産の「FOCO」サワーソップジュース
台湾産「wow」サワーソップジュース
「TANG」グヤバノ粉ジュース
という格付けになった。あくまで独断と偏見に基づくものだが
でもどれも結構うまいですよ

今日はFOCOを飲んだ
なかなか甘ったるいので炭酸で割ったりしてもいいかもしれん
まだあるので今度試してみる



慌ただしくしていたらいつのまにか五月も半ばになった
ついこの間まで寒さを警戒しながら散歩していたが
気付けば日向は暑いくらいの日もある


たまたま遭遇した古本市で本を買った
昔の北海道の観光案内ガイドブックのような本で
社会科の教科書を詳しくしたような名勝や観光地の解説の合間に
けっこうな頻度で丸々一ページ使った観光ホテルや旅館の広告が
連発されており、そのどちらにも時代を経た風格があって
コントラストが愉快だなと思った。ぼろぼろなのにそこそこの値段したけど
しかしそこそこの値打ちをつけるということは
このような部分に愉快さを見いだす者がいると信じてのことなのかもしれない
いい買物をしたと思う


①楽園(ル パラディ)ウェブ増刊にて描いた漫画が公開されています。
4月27日分です。無料ですので見てみて下さい
 
行き方:下記URLを押す→WEB増刊へGOと書かれた箇所を押す(中段画面左)→4月27日のところを押す→漫画登場。
 http://www.hakusensha.co.jp/rakuen/


筑波山の観光漫画の第三話です
続き物なので未読の方は一話から順に読んでください
一話と二話それぞれ4月7日と15日更新回です。
まだ続きます




資料性博覧会DXが5月4日に開催されます。
今年で資料性博覧会はめでたく10周年を迎え
それに伴い記念グッズがいくつかあります

・10周年こいのぼりくん
恒例のこいのぼりくんの10周年仕様
縁起物としても優秀な感じの金ぴかカラーに金メダル装備です
トロフィーに早変わりするアタッチメントを加えた特別仕様もあり

・ポスターブック
panpanyaがポスター絵を担当している第六回から今回までの
資料性博覧会ポスターを収録した、A3の大判フルカラーという立派な本です
開催時のポスターを再現した文字入りと、絵だけの両方を収録しており
資料性博覧会の歴史を眺める資料としても、絵のアーカイブとしても
楽しめる仕様になっております

・資料性博覧会10周年記念誌
記念誌にお祝いのコメント絵を寄稿しています

くわしい開催情報等は公式サイトをご覧下さい
https://www.mandarake.co.jp/information/event/siryosei_expo/index.html 



絵はどちらのお知らせとも無関係のくろしおくん軍団が魚を捕らえた様子です



京都に行って帰ってきた
サイン会が開催されたためだが
ついでに少し観光もした

京都水族館で、オオサンショウウオを見た
だいぶ昔に桂浜の水族館でオオサンショウウオを見た記憶があったが
京都水族館では近年ずいぶんオオサンショウウオを押し出した展示をしていると
いう話をきいていたので行ってみたいとずっと思っていた

結果めでたく大量のオオサンショウウオを見ることができた
本当にいくら見ていても飽きない
水槽を上からのぞきこめるようになっていたので
息継ぎに浮上する個体がいたらその上に移動して
息継ぎの音を聞いて、そうかそうかという気持ちになった
土産物売り場でオオサンショウウオのでかいぬいぐるみを買った



東寺で21日に縁日があり、見に行った
そこで骨董市をやっており、事前に勧められていたためだ
混雑の中ぶらぶらして、 いいかんじの印刷物が箱にどさっと入ったのを
吟味したりしていたが、ある出店の机の上にあった
妙な魚の置物に目がとまった

手のひらサイズの素朴な木彫りで、金魚のようなしゃちほこのような姿でありながら
鳥のような間抜けな顔をしていて、いっぱつで心をつかまれてしまった
値段を尋ねると、1500円だという。
古びた謎の置物であり、高いと感じる人が多いかもしれないが
いま買わなければ、今後長きにわたって心残りになるのは明らかなので
置物そのものに加え、「心残りの無さを買う」ことを含めた金額と考えると
決して高い買物ではないのである。買った。

帰宅し、既にいくつかある魚の置物の中に新入りとして加えた
思ったとおり、すぐになじんだ
古物は特に、縁あって自分の元にやってきた、という側面があり、
買うときの思い入れが釣り合っていないと
「軽い気持ちで攫ってきてしまった」という気分に近いことすらあるが
今回に関しては、縁によって適切な場所に迎えることが出来たという気がする
そういうときは買ったものの価値以上の充実感がある

しかし買って帰ってきてから気がついたが
これが何に使われるものなのか、全くわからない
店主に訊くべきだった
郷土玩具の仲間か、何かの行事か風習の飾りのようにも思えるが
出自が気になる
日記の上にある画像がその品であるが、ご存じの方おられるでしょうか



サイン会に来てくれた方ありがとうございました
贈り物や手紙をくれた方、重ねてありがとうございます。大事にします
あまり喋りませんでしたが、なぜかというと文字をかきながら
喋ると高確率で文字を間違えるから黙りがちになってしまうのである
絵柄おまかせの人には全員オオサンショウウオを描いた。京都なので



●告知事項
多忙につき告知を怠っていましたが
楽園(ル パラディ)春のウェブ増刊が今年も開催されており
すっかり恒例化した「春のpanpanyaまつり」が今年も開催されております
現時点で描いた漫画が二本公開されています。
4月7日と15日更新回です。
続き物なので、一つ目から順に見てください。まだ続きます

行き方:下記URLを押す→WEB増刊へGOと書かれた箇所を押す(中段画面左)→各日付のところを押す→漫画登場。
 http://www.hakusensha.co.jp/rakuen/

ドーナツとピーナッツに関する日記について、友人から情報が寄せられた
なんと、ドーナツのナツの語源は「ナッツ」であり
ピーナッツやカシューナッツの「ナッツ」と同じものだという

まさかの事実だが
ドーナツの原型は、穴のない丸いお菓子の真ん中にナッツが乗ったものであったという
「ドー(dough)」がパン生地、「ナッツ(nut)」が木の実を意味する
そういう名前だったのだ
それがどういう経緯があったかはわからないが、ナッツ要素が消え
わっかの形状のドーナツになっていったが、名前はドーナツのままだった


更に、「ピーナッツはナッツではない」という情報も寄せられた
言われてみればそんな気もする
ナッツとは木の実であるが、 ピーナッツ、すなわち落花生は豆の仲間だ
土に埋まっているし
調べてみると、「ピー」が「豆」を意味する言葉らしく
豆ナッツということらしい。しかしあくまで豆であり、ナッツではない

ナッツと豆の違いも気になったので、調べたところ
木になる実で、硬い殻の中身が食用になるものが「ナッツ」で
マメ科の植物の実が「豆」 だという
そう言われると案外ぴんとこない
ピーナッツの「ナッツ」は 「ナッツ(nut)」の意味ではあるものの
ピーナッツはナッツの仲間ではないということらしい


ドーナツは「ナッツ」であり、ピーナッツは「ナッツ」ではないという
真逆の事実が突きつけられ、数日前に考えていたことが根底からひっくり返る
不思議な気分になる




その前の日記に書いた、街角の地図看板についても、興味深い情報が寄せられた
あの類の地図のなかには、無断で地図に店名を載せ、掲載料の名目で店側から集金をする
悪徳業者によるものが存在するらしいという話だ

そう考えると、辻褄が合う

先日見た地図の内容はどう見ても十年以上は前のものだったが、看板自体は新しかった
その後気になってグーグルストリートビューで見てみたが、2017年の時点では
看板はまだ設置されていなかったので、ここ一年ほどで設置されたものらしい

自治体が善意でもって配置したものであったとするなら
地域住民以外が見たってわかるような明らかに古い情報の地図を
設置するとは考えにくいが
悪徳業者が案内以外の目的をもってやってることだとしたら、説明がつく
業者の手元にある住宅地図の版が古いものであることに気付かず
えっさほいさと作ってしまうということもありうる
「正確な案内地図で道行く人を案内する」ことが第一目的ではないからだ

誰も気にも留めないような地図看板の違和感に気付いたとき
その背後にある事情について推察するきっかけになる
町にあるあれこれが、思っているよりも様々な思惑によって展開されてることがわかる

そんないびつさを拾うことができたとき、ぼやけていた部分にピントがあうような
景色の解像度が一段階上がる感じする
愉快な気分になる

ドーナツとピーナッツ、語感が似ているが本質的には全く別のものだ
あたりまえだが
しかも、似ている語感も表面的なもので、言葉の由来は恐らく異なる

ドーナツはドーナッツとも表記できるが
ピーナッツをピーナツとすると問題があるように思える
ピーナッツの「ナッツ」は木の実を意味する言葉で
ナッツのことをナツとは言わないからである
カシューナツとは言わない

しかし、ピーナツという表記も見かけないわけではないし
試しに「ピーナツ」と口に出して言ってみると
違和感は実際のところぜんぜんない
「カシューナツ」は違和感ありますね

これはドーナツ=ドーナッツという表記のゆれが
影響しているのではないかという気がしてきた
どっちもおやつに関係するし



そんなことを考えていた
取り組んでいる作業があるが、それは思うように進まずもどかしい



三ヶ月分くらいの自治体の広報誌をファイリングした
何年か前から、ポストに届く広報を捨てずにファイルに綴じることにしていて
最近は広報に限らず自治体経由でくるチラシ類、団体の広報類も
綴じるようになってきたので、一年で結構な量になる
昨年の二月から溜めていたバインダーが満たんになったので
次のバインダーを買ってこないといけない

謎の使命感で集めている
ぱらぱらめくると、極めてローカルな情報が無作為に飛び込んでくる
イベントの情報やら、子供の考えた標語だとか
無意味な気もするが、集まってくると
それらが持ちはじめる重厚感に引っ張られてしまう

ジャンル分けされたものが集合してきたときの重厚感の魅力について
時々考えてる
原初的な嬉しさがある

確定申告の書類を出したついでに、少し市街地を歩いた
午後三時くらいから夕方にかけての時間で
公園で子供が遊んでいたり、買物をする人、下校中らしき学生がいたりした

買う物があったので、スーパーに立ち寄った
わさび、キャノーラ油、とろろ昆布、山椒を買う
調製豆乳コーナーを見ると、見たこと無い味がいくつか出ていたので
その中からマカダミアナッツとシナモンを手に取ったが
ふと、見たことないやつは全員買おうと思い直し
ラムレーズンと糖分削減麦芽コーヒーもかごに入れた
ツナマヨおにぎりも買った

そことは別な店で、閉店のお知らせの張り紙が出ていた
わりと最近出来た店で、小綺麗で人の入りも良い印象があったので
おどろいたが、まあ事情はいろいろあるのかもしれない
そこでは今日は何も買わなかった


引き続き歩いていると、クレープ屋があった
そこにクレープ屋があることは前から知っていたが、一度も買ったことない
ふだん用のある店や場所から絶妙に外れた位置にあり、近くまで行くことはあっても
その店の目の前を通りかかることは滅多にないためである
おにぎりと豆乳がなければもしかして今日初めて買ってみてたかもしれないな
通りかかったとき、ちょうど客が一人クレープを受け取っているところだった
通り過ぎ、振り返ると、おれのうしろを歩いていた男が店に立ち寄っているところだった
繁盛しているんだな


道端に、 この周辺の案内図の看板が掛かっていた
印刷されたものではなく、トタン板にペンキで描かれたタイプのものだ
錆も退色もなく、さほど古いものではなさそうに見えたが
細かく見ていくと、潰れて薬局になったはずのCD屋がまだ掲載されていたり
ビルが建って無くなったはずの駐車場がそのままになっていたり
件の閉店する店はまだ建ってすらいないという
随分と古い地図を元に描かれたもののようだった

地元のものをこれほどとんちんかんに書くのは考えにくいから
それなりに古い時期に書かれたものが、書き換えられることなく
奇跡的なコンディションで新品の輝きを保っているということなのかな
すこしミステリアスな感じがする


街路樹に新しい支柱が添えられていた
その木口の部分に、品名とバーコードのラベルが貼ったままになっていた
ホームセンターとかで買ってきて組み立てたのかな
かなり新しいことがわかる
支柱は四本の丸太を組み合わせてあり、四本ともラベルが貼ってあったが
その一本にだれかがガムをくっつけた跡があった
悪いことする奴がいるね
しかしそれによって、新しいにしても少し時間は経ってんだろうなと思えた
昨年の終わり頃とかなのかな、時間的距離感の証拠をつかんだ気分になる

それから別なスーパーや百円ショップなどをひやかし、公園でさっき買った
マカダミアナッツ豆乳とツナマヨおにぎりを食べた
考え事をしながら食べたので、あまり味の感想をもたなかった



以前も、この町をこのように特に目的なくぶらぶら歩いたことがあった
その時は、もしその町に自分が暮らしていたらというようなことを想像して
人の生活のある街中に自分が溶け込んでいる気分を味わったりしていたが
今日はどちらかというとドライな気持ちで
昔からある建物のこと、もうない建物、あたらしくできた店、もうすぐなくなる店のこと
俯瞰した気持ちで、物理的なことをよく考えてた

こんな細かな事象はやがてきっと忘れてしまう
だれも覚えてないし、覚えてたとしても言葉で共有されることはない
本来なら記録にも残らない、役に立ちようもない情報ばかりで
そういうものを見れば見るほど、考えれば考えるほどなぞのやるせなさを感じたりもするが
こうして日記に書くと少し気分が紛れる

頂き物のお菓子の詰め合わせのなかに、ブルーベリーシガレットというのがあった
ココアシガレットという定番駄菓子があるが、その派生商品のようだ
ココアの方は何度か食べたことがあるがブルーベリーははじめて食べる

たばこの箱を模したパッケージに、これまたたばこを模した形状の
細長くて硬いラムネ菓子が数本入っている

たばこのように口にくわえながらぺろぺろ味わい
飽きたらぽりぽり食べてしまう
なかなかうまい


箱を見ると、側面のバーコードの横に
「オリオン株式会社はあなたの禁煙を応援します。」
という一文があった
ふむ、と思って

てっきり、このシガレットシリーズの駄菓子は
子供が大人のまねごとをするための面白形状菓子ということだと思っていた
子供が吸ってはいけないたばこの形にすることで、少し愉快になれる
子供が飲めるビール風ジュースのようなものと同じジャンルに属するものと
思っていたが、
この文を素直に読むと、禁煙したい大人がたばこのかわりに食べることを
想定しているように見える

たばこのかわりにこれを食べる人いるのかな
たばこ吸わないから、ラムネ菓子が煙の代用品になるのはイメージ沸きづらいが
口寂しいときにこれをくわえるといいということなのだろうか

考えられるのは、 昨今は喫煙そのものへの風当たりが強いということ
子供がたばこに興味を持ってたばこ型菓子を喜んで食べることに対して
昔に比べ世間があまりいい顔をしなくなっているのではないか
たばこ型菓子という存在そのものについて疑問を持たれかねない状況に際し
禁煙補助の意図を付け加えることで、正当性を高めているとも考えられる
勝手な想像だが



ブルーベリーシガレットやドライフルーツを食いながら、今日は本を読んだ
だいぶ前に人から薦められたまま積んでいたのだが、ふと読み始めた
専門用語や地名が多く、メモをとりながらでないと読み進めるのが難しい本だったが
ここしばらく考えていたことと、思いがけず関係する内容で
今日読む意義があった


今日は晴れたので二日ぶりに散歩に出ることができた
雨によって空気の味が濃くなっていた
農協の車が走り去るところを見た