9月27日発売の「生活考察 Vol.06」という雑誌に
文と挿絵が掲載されています。

生活の中で気付いたことを綴ったもので
東京都庁に行ったときのことを書きました
見てみてください


公式ページ
http://tababooks.com/books/seikatsukousatsu-vol6

通販
https://www.amazon.co.jp/dp/4907053290/




写真は先日九州で見つけた自然に還ろうとする壁穴で、内容とは無関係です

ポイントカードというものがある
お店で使えるカードで、買い物をするたび点がたまり
一定以上溜まると品物と交換できたり金券として使えたり
貯まったポイントを消費して都度お金として使えたりするものだ

作れる店ではなるべく作るようにしてる
だいたいは無料で作れるし、お店の名前が印刷されている厚紙は
持っていて嬉しい気分になる
質の高いものだと、樹脂製のものや磁気カードのような豪華なものもある
それを自分専用に発行してもらえるならもらわない手は無い
発行手数料がかかる店もあるが
近頃は百円程度なら気分で作ってしまうこともある


さて、そういうふうに作ったカードは枚数がかさむ一方で
財布のカードしまうスペースには到底入らなくなってくる
滅多に行かないような店でも作ったりするから、そういうものは
カードバインダーに収めて家にしまっておくようになった

そうすると今度は、いざその店を訪れたとき、カードを持ち合わせていない
レジで、ポイントカードをお持ちですか、と尋ねられると
「家においてきてしまいました」
と答えざるを得ないことになる。
親切な店だと、あとでレシートを持っていけばポイントをつけてくれる場合もあるが
その場合でも、あとでレシートを持参してポイントを加算してもらった試しがない
そもそも滅多に行かない店だからカードを持っていないわけであるし
わざわざポイントのためだけに再訪するのは面倒だし、となると
再びその店に行くときもカードを持っていないということになるわけで

なのでそういう場合、ポイントカードをお持ちですか、と尋ねられると
「ないです」
と答えることになってしまう
続けてカード作成の勧誘も、断ることになってしまう
本当は既に持っているからである
そのやりとりがいつも悲しい


そこで、財布のほかに、ポイントカードを入れて持ち歩く用の入れ物があればいいなと
思って、先日買ってきたのだった
名刺入れサイズのファイルで、中に何十枚かカードをしまい込める
これを鞄に入れておけば、かなりの局面に対応でき、生活がよくなる


で、さっそくバインダーから移し替えようと思ったが、その肝心のバインダーが
部屋の中で行方不明になってしまっていたのだった
なんということ
恐らく手近な本棚に刺さっている筈なのだが、なぜか見当たらず

見つからないと思うと、気になってしまい
昨日今日と断続的に本棚周辺を引っかき回しているが、現時点で発見出来ず
どう考えても変な所にしまったりはしないはずだが、不思議だな

あれこれ考えながら探すうち、はがきを入れるバインダーも同じような形をしていて
同じ場所に置いていたことを思い出したが、それも一緒に行方不明に
なっていることに気付いた
生活をよくするはずが、どんどんこまったことに
まあそのうち出てくるだろう


とりあえず、財布に入るだけ入れていた使用頻度の高いカードだけ
カード入れにしまってみた
けっこう膨れ上がった。
そのかわり財布はぺたんこになった

ひとまず今日はここまで
バインダーが見つかり次第、生活がよくなる

九州に行って帰ってきた
いろいろなものを見たり食べたりした

自分の興味のあるものとないものについて考えることが多かった


現地のスーパーでは、関東でも見かける商品が多数並んでいるが
それに混じって、普段見かけない豆腐を見つけたとき、急に
ここは自分の来たことのない地方で、そこでは知らない人が知らない豆腐を
ありふれたものとして買って食べているのだということを思って

日常の細部によって想像力が増幅されるものが、なにより面白い
ついつい、そういうものばかり追いかけてしまう

その辺の民家や、日常使われている道だの店だのを見れば
生々しい細部は無限に見つかるし、よくよく見ていくと
植物がちがったり、豆腐がちがったりするわけで

普段自分が見慣れたものとそれらの微妙な差、そのほんのちょっとした事実が
旅情にリアリティをもたらす
それがちょっとしたことであればあるほど、リアリティが増すのが不思議だ
ひいては自分の身の回りでありふれていた日常をとらえなおすことにもつながる

古い建物でも、史料的価値に基づいて保存されているようなものより
ぶっきらぼうに放置されたようなところのあるもののほうが
興味深く見れる傾向にあった。

ある歴史的建造物は、いまは蔦に覆われて半分放置されているが
修復保存されることが検討されており、その際蔦は綺麗に取り除かれるという
生々しい細部は灰汁や澱として処理される
そういう側面もある


長崎のある高台から見た町並みが圧巻だった
もしも望遠鏡のような視力があれば、その細部に脳がパンクしていたと思う
それを想像しただけでめまいがするようだった

九州に上陸するのは今回が初だった
普段と生活のリズムが違う行動が続いたため、思ったより消耗してしまった
ぼんやりしてしまう
体調を崩すようなことはなかったが寒くなってきてるので用心したい




別な話

コンビニで、ポテトチップスが安売りされていた
コンビニでこの手の菓子が安売りされるのは比較的稀なことのように思う
地域限定の味のやつが入荷し、余っていたようだ

「天ぷら味」と「いもフライ味」の二種類があった

ポテトチップスがそもそも芋を油で揚げたものであるから
味のイメージがポテトチップスの製造工程に回収されてしまっている
しばし混乱する

天ぷらは、べつに何の天ぷらとも書かれていない、ただ天ぷらと書いてるだけだ
いもフライは、栃木の郷土料理かなんかであるらしい
何も言っていないような、簡潔なような、かえって複雑なような
へんなことになってた
しかもそれが安売りされている
折角なので両方買った。





①楽園(le paradis)28号が発売になりました
「芋蔓ワンダーランド」という題の漫画を掲載して頂いております
ぜひ見てみて下さい。
お求めはお近くの書店かインターネット通販で

楽園(le paradis)ウェブサイト
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②来年一月末、通算六冊目となる漫画単行本が発売予定です
 前回の本が今年の一月だったので丁度一年ぶりですね
どうぞお楽しみに

高知に行って帰ってきた
法事のためで二泊ですぐ帰ってきたが、少し出歩く時間もとれた

浜辺を歩くとき、いつも履き物を間違えたなと感じる
サンダルだと砂がはさまるし、簡素なスニーカーではごつごつした
石ころの上で靴底が心許なく、案外歩きづらかった

山歩きとかに使うしっかりした靴なんかが案外いいのかもしれない
なかなか海辺に行くときにそういう靴を選ぶ気持ちにはなりにくいが
今回思ったこととして次の機会に試したい

台風があったためか、漂着物は充実していた
でかいブイがぼろぼろ落ちていたが、過去に散々拾ったものが
部屋で比較的邪魔になることがわかっていたので見なかったことにした
かわりにいい具合の半球状の白い珊瑚と、赤い珊瑚の小さいやつと
なんかの種の殻みたいな、妙な網状になった植物の残骸みたいなものを拾った
タコノマクラも落ちていたが生臭かったから見なかったことにした

あとは久しぶりにハガツオの刺身を食べることができて嬉しかった

前回足摺海洋館の年間パスポート買ってあったから行きたかったがその時間はなかった
年間パスポートの効力があるうちにまた行けるだろうか



帰ってきたのは昨日のことで
今日はいつかやらなきゃと思っていた紙の裁断をやった
ロールになった紙を、使いやすいA4の大きさに切りそろえる作業である
丸一日かかった。できればもうやりたくない作業だ

駅で電車を待ちながら、のどがかわいたので
自販機で飲み物を買うことにした

こんなときホットのなにかがいいなと思う気候になってきたね
ホットの欄を見ながら、コーヒーがよいかなコーヒーの中なら
牛乳が多めに入ったやつがよいかななどと考えながら見ていたら
ほうじ茶ラテがあった

ほうじ茶ラテは、夏場に冷やしたペットボトルのやつがうまかった記憶があり
それのホットならば今飲みたいもののイメージに近いように思えたので
じゃあこれにするかな、となったのだが
すぐ近くに「フルーツティー」というのがあった

フルーツティー
洋梨、林檎、なんかの柑橘といった果物の絵が描いてある
あったかい紅茶に、それらの果物が配合されているというわけか
アップルティーとかレモンティーならのんだことがあるが
いろんな果物が入った奴は飲んだことがない気がする

飲んだことのない飲み物には弱い
今飲みたい飲み物はほうじ茶ラテに決まっているのに
フルーツがいろいろ入った紅茶に興味をそそられてしまう
電車も来てしまうし

さらに気付いたことに、その自販機にほうじ茶ラテが二種類あったのだった
平凡タイプと豪華タイプがあり、豪華タイプは10円高かった
これも、気持ちを分散させる要因になる
ここでほうじ茶ラテにしようと決めた場合、更に平凡か豪華かで悩むことになる
うまいものに10円をけちろうとは思わないが、平凡タイプががっかりするほど
まずいとも思えないし


フルーツティーにした
紅茶の飴みたいな味だった。こういう味か
これで次はほうじ茶ラテのどちらにするかで迷うだけで済む

こういうときに自分の欲求よりも好奇心を優先してしまうという
自分の性質を再確認することもできた。これはこれで



足摺り水族館の再生産分が発売になりました。
もともとの予定より随分遅くなりご迷惑おかけしました

内容は旧版と同じものですが、生産上の都合により多少変化している部分があります

●紙
再生産が難航することになった直接の理由であるところの紙です
表紙と、本文の多くを占める更紙が変更になっています
なるべく旧版の雰囲気を損なわないものを選びました
両方とも旧版よりも若干厚手の紙になっており
表紙が少し硬く、本自体も数ミリ厚くなりました。 頁数は変わりません

●判型
諸事情により、判型が四六判からB6判に変更になりました
具体的にいうと本の縦の高さが数ミリ短くなっています。
旧版の微妙な大きさは気に入っていましたが、今回の変更により
白泉社刊の単行本たちと寸法が同じになるという利点があります
並べたときに見た目が揃うように、背表紙のデザインを少し調整しました

いいものになってると思います
何卒よろしくお願いします。
amazon通販ページ→http://www.amazon.co.jp/dp/4907259026

「めりはりがある」という言い回しがある
静と動の切り替わりがくっきりついている
力を入れるところと力を抜くところをはっきりつくる、というような意味で使うが

これは、どちらがめりでどちらがはりなのだろうか

「はり」はピンと張り詰めた「張り」のイメージがある
そうしたら気合いが入っているほうの意味かな
だとすると「めり」はゆるりとだらしない、といった意味の言葉なのか

めり

めりが付く言葉でいうと、「めり込む」がある
「食い込む」に近いが
食い込むは、自然とその状態になったものについても当てはまるのに対し
めり込むは、力がかかってその状態になったというニュアンスが
余計にかかる気がする

もしこの「めり」が「めりはり」の「めり」と同じ物だとしたら
「めり」も「はり」も何となく力を込めている意味の言葉に思える

めり

それなりの太さがある材木なんかが折れそうなとき
「めりめり」という音がする
実際には「めりめり」という音ではなく、ビシッとかパチッとかなんだけど
そういうのを「めりめり」と表現する

そこに「めりめり感」があるからそのように表現するのではないだろうか
たしかに、太い材木を折ろうとするときには力がかかるものだから
めりめりという音の「めり」は、「めり込む」の「めり」と同じものであるという
可能性は大いにあるように思える


逆の可能性はどうか
「はり」の方に、気の抜けたような意味合いを見いだすことはできないだろうか
「はり」は「張り」であるし「針」であり「梁」でもあり、ピンとシャープであったり
力強いイメージの言葉に結びつきがちだが

「はんなり」とか「はらり」といった言葉の変形であるという可能性を考えると
ゆったりさを見いだすこともできなくはないが
多少苦しい解釈だ



思考が行き詰まったので、実際の所をインターネット検索してみた
すぐに答えはわかった
先述の考えは見当違いであり、正しい語源は別にあった

正しい語源調べちゃうとなにか白けてしまうのがわかっているから
もったいつけてあれこれ仮説をめぐらせるが結局誘惑に負けて調べてしまう

正しい語源はここには引用しないことにする
これを読んだ方は誘惑に負けたときに各自調べて下さい
「めりはり 語源」で検索するといっぱつででる