庭先でカマキリが蜘蛛の巣に引っかかっていた
じたばたしていたので、助けてやろうかと思ったが

蜘蛛からしたら、せっかく豪勢な食料が引っかかったのに
第三者がそれをかっさらっていくのは納得がいかないだろう
しかも、自分の巣をいくらか破壊される


手を出さないのが公平かなとも思ったのだが
助ける気持ちのある第三者がたまたま通りかかった、という
これもまた自然の摂理の一部なようにも思えてきたので
自然の一部として、最初の考え通りカマキリを助けることにした


カマキリは蜘蛛の巣から脱出すると、ほどなくして羽を広げて飛び立った
カマキリってあんまり積極的に飛ばないイメージあるから
脱出して興奮していたのか、元気が有り余っていたのかもしれない


そして、カマキリは再び蜘蛛の巣に突っ込んでいったのだった

ええーっと思ったが、再び助けることにした
今度もしゃきしゃき動いてはいたが、飛びはせず
植木の葉っぱの上を歩いてどっかに行ってしまった
郵便物が丁度届いたので、それ以上追うことはしなかった



郵便物は、通販で頼んでいた壁穴の本だった
思ったより寸法がでかく、本棚からはみ出た