山奥の温泉地
脱輪したらえらいことになりそうな一車線の未舗装の山道を
延々行くと温泉地がある
冬に一度来たことがある。その時は積雪があり
今よりも危なっかしい道だったことを思い出す

温泉地に着くと、お土産屋が二軒ほどある
中を見ると、品揃えが異様に古い
洗剤やタオルといった生活雑貨もあるが、全部昔の商品
しかし陳列は小綺麗で、どうもあえて古いものを並べている様子
聞くところによれば、古くなって立ち行かなくなった土産物屋を
現在の店主が古い品物ごと買取り、あえてその古さを前面に出した
風変わりな店として再出発したものだという
確かに物好きでないとこんな品揃えにならんよな、と思って納得する