家の片付けをしていて、押し入れから古い本が出てくる
それは明治以降の日本の歴史を記録写真を交えて紹介するもので
そのなかの「実験劇場」という項目に目がとまった

実験劇場は明治から昭和初期のいつごろかまで存在した見世物施設で
大手電力会社が運営する施設だった
舞台上で電気にまつわる拷問、処刑器具(電気椅子など)を実験台となる人間に対して
使用する様子を観衆に見せるというもの
実験台になるのは、犯罪者や奴隷だという
日本で実際にあった非人道的な歴史を物語る貴重な資料である。

実験劇場の実際の写真が掲載されていた
劇場というには華やかさのない、モルタルかコンクリート打ちっぱなしのような四角い建物に
窓がいくつもついている。昔の発電所や変電所を思わせる外観で
解説のテキストも相まって相当おどろおどろしい写真に見えた