玄関を出たところで、アシナガバチに会った
おれが出てきて驚いたせいか、持っていたでかい芋虫を落としてしまった
しばらくうろうろしていたが、どうも芋虫を見失って困っているようだったので
近くに運んでやると、キャッチして運搬を再開した
アシナガバチの体長の倍はありそうな芋虫で、持って飛ぶことはできないようだった
アリのように地面を歩いて引きずるようにして運んでいた
垂直の壁を登り降りするときは、翅を羽ばたかせ軽くすることでフォローしてる
どっかに巣があるのか、わからないが運ぶ方角は決まっているようで
せっせと移動しているから見届けることにした
日差しがあついので、日向へと出て行ったのを追いかけるのはやめたが
かんかん照りのアスファルトの上を運んでいくのを日陰から見てた
結局、向かいの家の物置の裏のほうへ消えていった
どこまで運んでたのか、場所の感覚をどう持っていたのかは謎だ
アリは、自分の通ってきた道ににおいのようなもんをつけているという話を
聞いたことがあるが、蜂は空中だから目視でやってるのだろうか
まして歩いて運ぶとなると、迷わずやれるものだろうか
繰り返し同じ種類のやつを観察したり実験することで、理屈はわかるのかもしれない
どういう実験をすればそれがわかるだろうか
それを考えながら今日は寝ることにする