台風の影響で雨がざばざば降っていた
関東に台風9号が上陸したということで各地で大雨だったらしい
馴染みのある地域がニュースで水浸しになっているのが出ていた
そういうわけで今日は家から出ずに大人しく部屋を片付けたりして過ごした
あまり日記に書くことがないので昨日のことを書きます



昨日はコミティアだったので
天候には恵まれたわけだな。予報では雨だと言っていた気がするが
暑い晴天だったので助かった

サークル参加をしなかったので、のんびり出かけた
途中新宿で友人と合流したのだが、友人を待つあいだ
駅構内に設置されたフリーペーパーを取ってなんとなく読んでいた

住宅情報の冊子で、特に都市部の分譲マンションに関する内容のものだった
東京二十三区を電車で走っていると、でかいビルがたくさんある
中にはマンションもある。お金を払えばその中に自分の部屋を手に入れることができる
そういうことを言っているフリーペーパーである

あまり考えたことがなかったことだ
単に街にある、誰かが住んでいる巨大な構造体というふうにしか見てなかったので
自分がその景色の持ち主になることができるという、景色と自分の接点が増えたような
今までに無かった目線のように思えた

買えるだけのお金がない、といった現実問題はあれど
こうして買い手を募集する冊子が無料で配布され、それをおれが手にとった
部屋や立地の紹介や、値段を見て、ふーんと思った
買わないわけだが、理論上は可能なのだということを感じて
なんだか面白みがあった

しばし面白く読んでいたが、 これからコミティアに行って本を買うというのに
べつに買いもしないマンションの情報誌を持って行って要らぬ荷物を増やしてもなと
思って冊子は元の棚に戻した


しかし、帰りの電車の中で
あの冊子は面白かったし、面白い冊子を何故貰わなかったのだと後悔した
ああいう冊子は入れ替わりの激しいものだから、仮に新宿に行く用事が今後あっても
同じ冊子はもう無いだろうな。そう思うと居てもたってもいられなくなり
記憶をたよりにインターネットで検索してみたところ
当該誌を郵送によって無料で取り寄せることができることがわかった
なんだかばかばかしく申し訳ない気持ちにもなったが、取り寄せることにした
定期購読も出来るらしい。それは別にいらないかな


 
コミティアでは漫画も買ったが、最近は資料の本を買う比率が多くなってる

資料は狭くて深いほど良い。自分がその分野にさほど詳しくなくても、そんな領域に
そんなに深く洞察する余地があるということがわかるだけで楽しい
世の中は無限に解像度を高める余地があり、どれだけ高めてもきりがないという
ことを味わうことができる

また世の中には記録をしなければ時間とともに消えて忘れられてしまうであろう
事象が無数にあり 、それを誰かがすくいとって本にして保存しようとしてくれていることが
非常に尊いことだと思う。とても勇気づけられる