深夜二時、気分転換に散歩に出ることにした
散歩はこのところ日課にしていることだが
真夜中に散歩をするのは滅多にないことだ
滅多にないというか、純粋に散歩目的で深夜外出したのは初めてだった
どこかから帰ってきたり、ごみを出しておくということは
過去にもあったと思うが
何となく気が向いたのだった
空気がひんやりしていて、寝静まっている
虫一匹見かけなかった
近所には街灯の無い箇所があり、そういう場所は完全闇になっている
人が歩いているべき時間ではないなということがひしひし伝わってくる
夜行性の動物というのがいる
今日は夜行性の動物には出会わなかったが、こんな夜の間に
せっせと活動しているやつらがいるらしい
なにもこんな暗い時間に好き好んで活動しなくてもいいのに
明るさが大事でない種類の生き物もいるんだな
そう考えると、人間というのは明るさが大事な生き物なんだな
明るさを大切にして生きている
道を照らしている街灯も、そうして見ると一生懸命照らしている
こんな時間だれも通りやしないのにな
かなりの光量がある
LEDなのかな、こういう照明器具が日本中に無数にある
明るさを大切にしている生き物だから、こういう設備をじゃんじゃん設置する
それをたよりに、こんな時間に散歩ができる
星がけっこうよく見えた
昼間の散歩とはまた違う質の、なかなかいいものだった
体がひんやりしてしまったが、ねむくなったので寝ることにする