読みかけの本をぱらめくりしていたら、巻末に参考文献一覧があった
列挙されたタイトルを見ていくと、見覚えのあるものがあった
何年か前に読んだことがあった気がする本だった

気がする、というのは、内容をあまり覚えていないからだ
どんなことが書いてあったか断片的にうっすら思い出せるような
手触りがある程度で、読んだんだったと思うけど
当時どこかでタイトルと本の内容紹介を読んで、ああこれは関心がありそうだ
読んでみようかな、と思うだけ思って、内容を想像して
それが脳裏にこびりついているだけなのではないか、という可能性を考えると
そうであったとしても不思議ではない、と思えてしまう程度でもある
 
なにしろ、本の姿を思い出せない
どんな寸法だったかな、文庫本だったか、ハードカバーだったか
A5のソフトカバーだったような気もするし
それすらあいまいだ
 
気になったので、インターネットで当該書籍を検索してみた
見覚えのあるようなないような書影が出てくる
アマゾンのページをクリックしてみると
なんと「あなたは2018年にこの本を購入した」という旨の表記が出ていた
 
 
アマゾンで買ったんだったのか。
アマゾンでは、過去に買ったもののページを見に行くと、
あなたはいついつこれを注文しましたよ、という表記が
上の方に出てくる仕組みになっているのだ
これは動かぬ証拠が出てきたな
 
そうすると、まあ買って読んだのはほぼ確実ということで
この本が部屋のどこにあるのかという話になってくる
ぜんぜん見覚えないけど。
捨てるということは、ない気がするから
本棚のどこかに突き刺さっている可能性が極めて高い筈だが
だいたい、所有している本が本棚のどのへんにあるかということは
うっすら把握しているつもりだったけど
持ってるかどうかすらインターネットサービスを見るまで
うすらぼんやりとしているような本があったとなると
その感覚も全然信用できなくなってくるよな
 
一頻りきょろきょろした結果
多分、本棚の奥行きを利用し、並べた本を手前に出すことで
奥に発生するスペースに薄手の本を詰め込んで容積を余すことなく使うという
ことをやっているので、そこに詰めちゃっている可能性に思い至った
きっと、買ってすぐ読んだけど期待したほど面白くなかったのか
まあ、奥の方に詰めちゃえ、と思って
本の姿が記憶に定着する前に、目に付く場所から撤去してしまったんだろう


次見かけたときは、いま読んでる本の参考文献として再読してみよう
あたらしい発見があるかもしれない
今日のところは行方不明のままです