絵のことについて考えてた

最近は、このホームページに絵を掲載しようとしたとき
紙のものをスキャニングして載せるということはしないようになってきた
かわりに(?)、パソコン上でかいたものを多くのせるようになってるけど
それは自分のなかでそうする要請があったからだんだん
そうなっていってるのだということを感じる


紙のものをスキャニングしてモニター上でみたとき、しばしば思うのは
手元にある紙のものとくらべて、遠くにいってしまったような気がすることです、
紙にのこった鉛筆の粉の光やボールペンの描きによる紙のへっこみとかが
なくなって色彩と明暗だけの表示になってくると
生生しかったものの生生的要素が薄まって遠ざかってる気分なる

パソコン上では、いろいろなソフトウェアを駆使することによって
それの色調を補正したり、でかさ解像度を変えたり、加工を加えることができるから
それで近づけてみようと努力してみても、距離感としては気休め程度なかんじがする
複製品の域はどうしても出ない
カタログの図版みたくなってくる
それが良しか悪しかは、まあべつにしたとしても



パソコンではじめからかいたものは、そうではない
初めから、色の信号の集合体でしかない。それを駆使して絵をつくってくと
パソコンの中に原画が発生する、それがすごくしっくりくる。
モニターで見るなら、そういうのほうがより適切に感じられる

大きさも色も描いたままそのものが、ホームページに掲載できる
どのパソコンでも、その環境に則した生の原画がでてくる
それは軽薄さでもあり、利点でもありうる


紙などに描いた絵というのは太陽や電球などの外からの光の反射の具合
によって絵が見えるのに対し、パソコンではモニターのバックライトによって
絵の裏の向こう側から発生した光が絵を映し出しているのだから
つまるところ絵が発光してるということであるから
目に入ってくる光のしつがまったくもって別で
見え方ちがってる