今日気づいたが、プリンターに無線で接続する機能があった
前はノートパソコンを使っていなかったからそんな機能どうでもよかったが
ふと思い立ってセットアップしてみると、比較的簡単にノートパソコンから
プリンターへ印刷の指令を無線でおくることができた
ノートパソコンの画面に表示された絵が、離れたところにあるプリンターから
紙に描かれて出てくる
なぜだか初めて触れる文明のような驚きがある

そういうことを考えだすと、ケーブルのような細い線の中を
絵や音楽や映像が伝わって画面に映し出されたりすることも相当奇妙で
なんとなく、線でつながってんだから伝わって当たり前のように思っているが
すごいことなのだということを思い出す

この文章も、多数のスイッチを規則的に押すことで画面に文字が出る
それをケーブルで伝わってインターネット上に送り込むことで
ホームページ上に反映されるという

しかしインターネットやパソコン上で表示されるデータというのは一方で
とても平板な印象をあたえてくる
モニターにうつすのとプロジェクターにうつすでは見た目は違って見えるが
性質が違ってくるかんじがなく、本質的に均質さがある
概念だけで存在しているような、意味だけで浮いているような


無線で伝わろうが、ケーブル内を伝わろうが
タッチパネルで入力しようが、キーボードで入力しようが
結果として表示される絵や文字は純粋に絵や文字としての存在感しかない
だからパソコンを取り巻く機器のテクノロジーについて思い返すと
あれもこれも、どうやってうみだされた
平板な情報になんも手がかりのない背後の世界がある
背景は遮断されている