風邪を引く という言葉をきいて思ったことだが
風邪以外で「引く」病気はあるだろうか

腹痛を引いたり、頭痛を引いたりはしない
風邪に似たかんじのインフルエンザですら引きはしない

 
そもそも風邪を引く の「引く」とはどういうことかと考えると
感染する、自分の身に纏う、その状態に自分がなる、というかんじの引くだから
貧乏くじを引く の「引く」に近いような気がする

風邪という言葉が、現代の病気の概念がうまれるもっと前から
「引くもの」としての感覚で捉えられていたのだろうか
もしかしたら、昔はいろいろな体の不調を「引いて」いたのかもしれないが
医学が進歩したことで、正式名称がついて細分化されていったが
風邪だけは生き残っているという可能性もある


と思ってウィキペディアで風邪について調べてみると
呼吸器系の炎症性の症状の総称である、ということだから
病名というよりは広い意味でああいう症状になるものを指すわけだな
また、一説には語源は風の邪気が引き起こす発熱や寒気なんかの症状のことだと
いうことで、そう考えると貧乏くじを「引く」に近いというのは案外あるかもしれない




ジョギングをしていたら、すれ違った老人に
なんか声をかけられたが聞き取れず、多分ご苦労様とかがんばってねとか
そういう一声かなと判断し、すれ違いに「こんにちは」とだけ言った

聞き取れなかったその声が走りながらしばらく耳に残っていたが
それがどんなかんじだったかこの文を書いている今はよく思い出せない