ほとんどなんでも、この世にある実物は細部がある
つるつるしてると思っても、細かい傷や質感はあるし
顕微鏡でみれば分子や原子で構成されている
街角に出ても、こまかく見ていけばいくらでも細部はある
設置物にもひとつひとつネジがある、板には木目がありひとつひとつ
目で追うことも指でなぞることもできる、電気あるところには電線がある
そのスイッチもどこにあるのか、ケーブルを伝えばわかる
雨粒の大きさも一粒一粒微妙にちがってるかもしれない
それらは用がないものはほとんどスルーされているが
ぱっと目をむけると無限に目で追うことが出来る
あるけど無視されてる、自然と無視することができる
自分に用があるレベルで解釈して把握してればよいだけだ
細部がないもののことを考えている
アニメは細部ないよね
背景の木は風にゆれていないし、喋っていない人間は微動だにしない
観衆の目が注目してるところだけがいきいきとうごいている
一概にいえない、描写の程度がこまかいものもあるが
どうあれある程度から先の細部はない
描くものを絞ることで成立してるものがある
おれは細部にはなにかあるとおもう
細部は、なにか違和感を感じたり用のあるものでなければ
スルーされているが、そのことをかんがえてしまう
とんでもないものをスルーしてる可能性もある
得体も知れないものでも、違和感がなければスルーしてる
幽霊がいても、人間と区別つかなければ街角でスルーしてるだろう
(用のある人が幽霊だったら気づくだろうが)
しかしすべてのあらゆる細部を追求しながら生活することはできないから
部屋に入ってきた羽虫が新種かもしれないことや
机に落ちているほこりの粒の数の合計がゾロ目であるかもしれないことも
目を向けた途端目を疑うような細部でもスルーしながら生活してる
アニメのような世界で生活してる