昨日今日と気温がまた高いような日がつづいたが
夕方になると雷がどこからか鳴り始めて風もすずしくなってきてた
雨もすこし降ったようだが

雨は雨粒というだけあって粒、点の形で空から落ちてきているが
ふだん雨を目にするときは線の形に見える。直線がざーざー降ってる

人間の目では追いかけきれない速度のものが、ときに線のように見える
そういえば扇風機をまわしているが、動くまえは一枚一枚の羽根が見えるが
加速がつくと半透明の風がでる丸にしか見えなくなる
これはつまり目が理解できる速度の限界を超えると
ものは残像でもって目にとびこんでくるということになる


蛍光灯の明かりというのも怪しい
あれは明滅しているという話は聞いたことがある。電気の周波数の問題で
電気の流れる向きが秒間50回ないし60回変わることから、蛍光灯も
それに応じ超高速で明滅を繰り返しているという。
デジタルカメラのモニターで見ると、蛍光灯がちらついているのを
確認できることがある。これは人間の目の反応速度の限界と
デジタルカメラの処理速度の限界が異なるため、その差を見ているのだろう
人の目には、蛍光灯の明滅はふだんあまり気にならない
もっと人の目は鈍くできているのだろう

蛍光灯の明滅を雨粒と重ねて考えるなら
高速の明滅は一本の直線となって違和感のない連続光として目に届く


ぱらぱら漫画というものもある
あれもゆっくりめくるとかくかくした動きに見えるが
ある一定以上高速にめくると動きはなめらかに見える
その速度こそ雨粒が線に見えるボーダーラインであると考えられる


たとえば秒間に千枚の絵が切り替わるアニメーションはどんなものだろうか
人間が観測できるなめらかさを遥かに超えた動きはどんなものか
見分けつかない普通の映像になるだろうか
そこになんかしらの魔力が付随するのではないかという気もするが