上野にアメヤ横丁という商店街がある。通称アメ横
ここは常時年末のような気配がどこかあるが、もう12月も半ばを過ぎて
いよいよ本物の年末の気配が近づいてきてる
イクラや数の子、蟹などの魚介、乾物、果物などを売っている店が並んでおり
年末年始にむけて食べ物を買う、という連想をいつもしてしまうね
だいたい店員は威勢がよく声をかけてくるその気配が苦手ですこし足早になる

値段が500円と書いてるのに、3つで千円でいい、と店員は言う
そこに交渉の気配を感じる
粘れば4つで千円とかにしてくれてしまいそうな気がしてくるので
そういうことを考えてしまうのが煩わしいと思うね

なにをしに行ったかというと、スパイスとドライフルーツを買いに行った
同じようなものを扱っている店はいくつかある
自分のほしい分量を安く売っている都合の良いショップを見つけて買うのがいい
ドライフルーツは、ミックスの袋のミックス内容がいまいちなものばかりだったので
桃と梨と力の実をばらで買った。前回通販で買ったミックスに
これをブレンドし好みの配合を作るのがよりよい方法だと考えたからだ

力の実とは、松の実、かぼちゃの種、クコなどをミックスしたやつで
大地の実、とかそんなかんじの名がついて売っていることが多い



ニット帽が欲しいと思い、ニット帽を売る店をいくつが見たが
テンション高いかんじの派手な文字が入っていたり、へんなロゴが入っていたり
へんな色だったり、固かったり、妙な光沢のある質感の毛糸だったりして
結局気に入るものはなかった



秋葉原まで歩いてきた
本屋などを見る。本屋のまんがコーナー見ると、つい足摺り水族館ちゃんと
売ってんのかなと思って見るけどあんまり売ってたこと少ない
それでも少しずつ扱ってくれる店は増えていると聞いている
立ち寄った中では、まんだらけとコミックジンには売ってありました。

万世橋の放置されていた駅舎、いつのまにか中に人が入るようになっていた
長い間レンガの謎の遺構というかんじだったが、はまったガラスの中に明るい
おしゃれなかんじの灯りがついており、?と思ったが
調べてみると今年の9月に商業施設として開業したという
用があるような店ではなさそうと思って通りすぎてしまったが、立ち寄ってもよかった
建物がみれたかもしれない




上海蟹をごちそうになる
調理の前に、生きたやつを見せてもらえた
持って耳に近づけると、プキプキプキ、というような音を口から出している
ひもでしばってあるが、凶暴なため縛り固めてあるのだという

味は濃厚で、半熟ゆで卵の黄身の粘度を上げて魚介の風味を足したような味がする
極めて旨い

以前貝屋に行ったときも似た表現を使った気がするが、旨いという感覚のものさしを
はるかに超える味がいくつもあり、感知したことのない種類の味が多い
味覚の底知れなさをあじわったがそれがどの深度なのかは経験不足なのか
ある程度から先は呆然とするしかなかった




夜になり街角のあかりが見れる
冬だから空気がぴりっとして澄んだ見え方をしている
夏がゼリーだとすると冬はガラスっぽく感じる
記憶にある10年くらい前の冬の町のあかりはもっと生命感があったように思うが
今年見たものはもっとロボットというか無機質の感がある光に思えた
見たのが最近出来た施設だったから
景色に造作の気配がまだ強くのこっているということだろうか
それもあると思う