散歩をしていたら、道にゴミが落ちていた
透明のフードパックに「ねぎとろ中巻12個」と書かれたラベルの
上から、「レジにてさらに2割引」という黄色いシールが貼ってあった
賞味期限は5月13日とあったので、概ね一週間以内に誰かがぽい捨てしたか
置き忘れていったもののようだ
 
じっくり見ておいてじゃあさようならというのも
どうかと思ったので、拾って帰って捨てることにした
左手にごみを掴んだ状態で散歩を続行する
 
 
そうすると、他にもゴミがあちこちに落ちているのが目につくようになる
草むらのなかに、人工的なビニールの光沢を見つけてしまうと
ねぎとろのゴミは拾うのに、そっちは拾わない理由がないように
思えてきて、つい手にとってしまう
 
ビニール紐の破片、「北海道」と書かれた飴の個装袋
「かき氷ホワイト」というアイスの蓋
CCレモン、アサヒスーパードライ、三ツ矢サイダー、ジョージアの缶
等々
 
気がつけば、両手の全部の指を使ってごみを掴みながら
下ばかり見て新たなゴミを探すかんじになってしまっている
こんなはずじゃなかった。
 
 
散歩の後半は、きょろきょろ景色も見るよう努めた
頭に蜘蛛の巣がくっついていたのは家に帰ってから気づいた