出先で、ハメハメハ大王の歌がふと聞こえてきて
聴くでもなく耳を傾けていたら
風の全てが彼の歌
星の全てが彼の夢
という一節があり、はたと
そんな美しい歌詞だったかと改めて気がついた
幼児の頃から知っている馴染み深い歌ではあるが
ちょっと抽象的な表現だし、意味を掴み損ないつつも
平易な日本語ではあるから、歌詞としては覚えてしまった結果
今の今まで「幼い頃に暗記しただけのフレーズ」 であったのだ
たしかに思い返せば、ロマンチックな王様で とも言ってた気がするが
朝日のあとに起きてきて、夕日の前に寝てしまったりだとか
最後のほうでは、南の島に住む人は誰でもハメハメハ などといい
歌詞の断片的な記憶が、どこか怠けた感じかつ
最終的に煙に巻かれたような気分を歌全体に波及させていたようだ
そもそもハメハメハという響きからしてそんなかんじだし
ロマンチックな王様で、という説明も、なんとなく
浮き世離れした人だったのかな?という印象に収束し
とぼけた曲調とともに、脳の隅に片付けてしまってあったらしい
風の全てが彼の歌
星の全てが彼の夢
そう民衆に思わせるような力があればこそ、大王になったんだろう
偉大なハメハメハ大王の資質を讃える歌だったのだ
認識を改めなければならない
歌に限らず、こういうのは他にもあるんだろうな
あと朝日の後に起きて夕日の前に寝るのは王の奥さんだった