例によって今日は箱根駅伝を見た
昨年秋にアタック25が終わってしまったから
定期的に放送するテレビで楽しみにしているものが
ほぼ箱根駅伝くらいになってしまったよ
 
 
目覚ましをかけ、いつもより早起きをして
寒い部屋にストーブをつける
ストーブの前に、ビニール製のビーチベッドを出してきて
背もたれに適当に角度をつけ、飲み物を用意して視聴の準備は整った
眠気を保持したまま、ごろごろ2区くらいまでを見た
優雅な正月だこと
 
 
途中、うたた寝をしてしまった
5分か10分かくらいだったかと思うが
長いジーンズは、普通に立った状態では履くことができないので
鉄棒にぶら下がりながらでないと履けないのだ、というような理論だけの
夢をみて、なんだそりゃと思って目が覚めた

目が覚めたので、インスタントのとんこつラーメンに
焼き餅を入れた簡易雑煮風のものを作って朝ごはんに食べながら
残りの道のりを見た
 
 
いつもの景色を、大学生たちが走っていく
去年も見た人もいるし、初出場の学校も、一年生も居る
コマーシャルに、かつて選手だった人が出てきたりもする
いつだか閉館した小涌園は、2023年にオープンするという
横断幕が出ていた


いつものルートを、年に一度テレビでなぞる
年に一度、断片的にカメラで捉えられた道のりの映像を頭で補完しながら
見ることで、記憶が補強されていく
年に一度、記憶にニスを上塗りしていくような
走っている学生も、景色も年を重ねるごと少しずつ移ろっていくから
一度として同じニスが塗り重ねられることはなく、半透明で斑な塗りになる
結果として頭の中の箱根路は、実在の箱根路とはいびつに異なるものになってる


それが楽しいのだというようなことを去年だか一昨年にも日記に
書いた気がするが、もしかして書いてなかったかもしれないし
逆にもしかすると毎年のように書いてたかもわからない
 
書いたとしても、一字一句同じ文章ではないはずだから
これもニスのひとつといえる