午前中、テレビをつけてみたら高校野球をやっていた
もう春なのかという気分なる

番組の中で、野球部員が自分たちのチームを紹介するシーンがあったのだが
その部員の話す口調をきいたとき「高校球児っぽい口調だ」と思った
今日まで意識したことはなかったが、野球部員特有の喋りの質を感じた
文字にするのは難しいが、「ボアボアラ、ワアラア」というような言葉を早口で
言っているのに近いふうな質感。語調は力強いがあまり抑揚がない傾向にある

高校生の野球は練習時に声をよく出しているイメージがあるから
それの影響によるものか、それともカメラに向かって自分たちの紹介を
するとなると、似た口調になる傾向にあるのだろうか
高校野球以外ではあまり耳にしない喋りのトーンだなと思う

おれは高校野球は学校紹介や地元紹介の映像部分が好きでやってると毎回注目してる
栄冠は君に輝くの低音のオルゴールのようなマイルドな音もいい
見ていて落ち着く

高校野球の声といえば、試合の開始だか終わりだかを告げるサイレンが
どうしても人の声に聞こえる。いまだにそうで、音がアアーっと上がって
一番高い音でアーーーーと長く続くが、その長い音のぶれのなさで
人間ではないのだということを確認する
それでまたアアアーと下がっていく感じは人間味を感じて
子供のころは、いくら機械のサイレンだと言われても信じられなかった
いまでも理屈ではわかっていても人間味感じてる

また高校野球みると麦茶の味をなぜか思い出す
本質の野球観戦にはあまり興味ないが付随する様々な質感に魅力を感じ
風物詩としてたのしんでる
いつからいつまでやってるのかもわからない