フィフスドヴェブリ?というようなタイトルの映画
キャッチコピーは、「新しい牛がいる世界を見てみたいとは思わないか」
公共施設風の建物の広い会議室のような部屋を使って
無料で上映会をやっているので見る
以下内容


内気な感じの男子中学生が路地を歩いている
歩きながら誰かに携帯電話で電話をかけ、電話口で部屋で独りでいる演技をする

路地を歩いていた女性が「おはようございます」と挨拶をしてきたので
部屋に独りでいるのではないことが電話相手にばれてしまいそうになり
中学生は激しくうろたえる


古本屋の角を曲がる(この辺から映像は主観視点になっている)
店先にはいくつもの段ボールに本が背を上にして詰め込まれている
古びた日本の全集本などが多い

角を曲がると、また同じような角に同じような古本屋がある
次の角も
曲がるたび、古本屋の本を含め、町並みが外国のようになっていく

いつしかパリの路地になっている
道行く人も外国の紳士や貴婦人といったかんじになっている
ちらりと変な顔が映った気がする

カメラが同じ場所でぐるぐると回って周囲を映す
フランスの路地の景色が右から左へぐるぐる移り変わっていく
一瞬映った人の顔が、地味なピエロのような微妙に奇妙な顔になっているが
カメラは止まることなくぐるぐる回る
どうやら、コラージュの技法で、撮影した映像に図像を後から貼り付けているらしい
カラーの映像だが、モノクロの静止画を切って貼り付けたような部分もある
そこで、これがマックスエルンストの百頭女を映像化したものではないかと気付く
次々に奇妙なものが映る

顔を変なふうに切り貼りされた者、顔がない者、いるはずのないような者などが
ぐるぐる回る画面に雑に一瞬映っては消えていく


 
ぎょっとするような映像の連続に、うわっと声をあげてしまう
その直後、自分の両腕を左右から掴まれる感触があり、なおさらぎょっとしたのだが
どうやら上映中に声をあげてしまったことに対する抗議のようだったので
謝罪し席を離れることにする
ほどなくして映画は終わった。短い作品だった。体感で15分程度な気がする
チラシとパンフレットの間くらいのものが配布されていたので貰う


アウトレットモールのような場所に来た
美味しいと評判のじゃがいものアイスがあったので食べることにするが
じゃがいもよりもさつまいものほうが良いんじゃないかという気がしてきて
結局さつまいものやつにした