セーブオンというコンビニが八月いっぱいでなくなるという
今年はよくコンビニがなくなるね
セーブオンは関東地方には点在していたように思うが
少しずつ撤退し、現時点ではお膝元の群馬県にしか残っていない

今日はそのセーブオンに行った
もう金輪際行くことができないのだということを考えると
見ておいてもいいのかもしれないと思った


記憶が正しければ、最後にセーブオンを訪れたのは
2013年の暮れの時期、埼玉県にある店舗だった
遅い時間で、弁当なんかが割引になっていて
例によってツナマヨおにぎりを買って食べた

今日、ひさしぶりにセーブオンのツナマヨおにぎりを食べた
海苔がしっとりしているタイプのものを、あたためるか訊かれたので
その選択肢を出すの珍しいな、と思って、あたためてもらうことにした
土地柄なのか、セーブオンの特徴なのかはわからない

三角の海苔パリパリのほうは、少し昔のコンビニおにぎりというかんじで
先進的な味わいではないが、どこかで食べた何かの風味が混ざっていて
この味はなんだろうなともぐもぐ食べた
コールスローのような、もしくはピクルスに似た風味か
しかしどちらでもない、マヨネーズの酸味がつよいだけかな
どちらにしてもさほど特徴のある味ではない
しかし最後と思うと噛みしめるように味わった

三軒回ったが、品揃えはどこも少なかった
ツナマヨおにぎり二種もそれぞれべつべつな店で入手したものだ

どこも外観が小綺麗だったので、消えてしまうのが不思議なくらいだった
店の入り口には、横断幕がかかっていて
「35年間のご愛顧ありがとうございました。」
「これからも地域のみなさまと共に。SAVE ON」
という言葉が印刷されていた



近くまできたので、富岡製糸場を見に行った
コンビニに行くついでに世界遺産見るというのもかなり倒錯しているものだが
興味深く見学した
世界遺産に登録されたばかりの頃はだいぶ混んだと言っていたが
そこそこ落ち着いたらしい。それでも見学は賑わっていた。夏休みだしな


お土産屋で、陶器でできたスポーツカーが売っていた
全長は五センチ弱で、箸置きと書かれていたが車体がつるつるして傾斜があり
箸を置くにはいまいち適さないように見える

妙に心惹かれ、買うことにした
富岡製糸場全く関係ない
買ったときは、どこで手に入れたものだか忘れてしまいそうな脈絡のなさだと
思ったが、家に帰って眺めていると、一生忘れないような気がしてきた

奇妙だがこれも縁といえるかもしれない