ノーベル製菓が販売する、ペタグーというグミがうまい
硬いシリコンのような質感が独特で良い
一袋食べてうまかったので、追加でまとめて買ってきた

グミに硬さを求める場合、あまり選択肢がないと感じていたが
今後はこれを選びたい。
まだ発売してそれほど経っていない製品なのか、味の種類が
現時点でコーラ、レモン、メロンソーダと、グミとしては平凡な
ラインナップしかないのが惜しいといえば惜しい
欲を言えばトロピカルフルーツ系統の味が欲しいところです

ノーベルは、かの「梅干しの種飴」を製造していることでも知られる
あれも非常に優れた飴で、どこでも売っているわけではないものの
消えることなく定番商品となっているようで嬉しい
ノーベルに対する信頼感がまた増した





クレラップがなくなったので、箱を捨てるため分解していたら
箱の内側に「飛び出しガード」という黄色い突起があることに気づいた
ラップの芯が不意に飛び出ないようにするためについているようだ
箱のへりの形状に一手間加えることで、利便性が上がっている

それはそれとして
わざわざ黄色く塗り、「飛び出しガード」と文字も入れている
箱に工夫をしているのだよ、 というアピールのための表記
やや恩着せがましくも感じたが


よく見ていくと、箱には他にも工夫要素が見られる
ラップの箱は、本体に蓋が覆いかぶさるように閉じる形状になっているが
その蓋の部分に直径一センチ程度の丸い穴が空いていて、蓋を閉じると
本体側に印刷された子供の絵が窓からのぞくデザインになっている

この穴には「きちんとキレ窓」という名前がついていた
ラップを使う際、必要な分だけラップを引き出したあと、穴から子供が見えるまで
蓋をしっかり閉じてからカットすると、うまく切れますよ、ということで
そのための目印として、設置された穴(及び子供)らしい。

蓋の中央部には、光沢のあるニスのような滑り止め印刷加工が施されている。
滑り止めの下には赤字に白抜きで「ここを押さえて!」と書かれている
ラップを切る際、ここを親指で抑え、箱全体を内側にクルッと回すようにひねるのが
スムーズにカットするコツであるらしい
箱の表面2箇所に例の子供と共に「まん中からクルッと簡単!!」という表記があり
クレラップを手に取り、使おうと思うと必然的にこの文言を目にする形になる
今まで無意識にクルッと簡単に切っていたのだろうか、思い出せないが
箱からラップを引き出し、切るという一連の動作について
箱を閉じ、真ん中を指で抑え、クルッと回すように切る、といったコツを
パッケージの構造や表記ですべて指南しているのだった。

子供は、本体と蓋が重なる部分に描かれていて
「ここでラップをキャッチ/フタをカチッと閉じれば/巻き戻りしにくい!」
というセリフがセットになっている
「ラップをキャッチ」部分にも光沢滑り止め加工が施されている。
蓋に挟まったラップは必然的に光沢部分に貼り付き、巻戻りにくくなるわけだな
窓から子供が見えるように常日頃心がけることで、ラップが箱の中に
巻き戻ってしまい、くっついて端っこがどこだかわからなくなってしまうことを
防止する役割も兼ねているらしい

また、それでも万が一巻き戻って貼り付いてしまったときは
「引き出しシール」というシールが付属していて
この適切な粘着力のシールをペタペタすることでラップの端を簡単に見つけることができる
引き出しシールは、新品時はラップの縁を留めるために使われていたテープで
開封したら、蓋の外側に設けてある引き出しシールを貼る専用のスペースに
貼って保管、有事の際に再利用させるということだ。

 
箱の表面をじっくり見ていくと、
滑り止め加工が隅々に配置されていることがわかる。
不均一に並んでいるように見えるが、どうやらラップを持った時に手のひらに
接触する部分に効果が発揮されるように狙って配置されているようだ
それと連動して、型押しのような、紙自体を凸凹させる加工も織り交ぜられている。

箱の形状も工夫され、手のひらにあたる部分の角は面取りされており
そこにも帯状に滑り止め加工が抜かりなく配置されている。



こんな箱だったのか
過保護といっていいくらいに工夫が散りばめられ、ぎらぎらとアピールしていたのだ
何重にも補助輪がついているような

もちろん、はじめからこんなに多重のギミックがついていたわけではないと思う
ラップなんて、使うのにそれほど高等技術が必要なものではないにしても
初期の商品は、ちょっとしたコツが要る道具だったのかもしれない
発売以来少しずつ、使う中で不便に感じていることや、不慣れな人でも快適に
使えるよう創意工夫をパッケージに組み込んでいき、そのたびに
「皆さん一度は不便に思ったことのあるでしょう、あの部分をこう改善」
というような表記は積層していき
今のような重厚なガイドライン、セーフティーネットが
箱に組み込まれるに至ったのだろう
開発の歴史の地層が見えるかのようだ

そして、これからも改良がなされるたび、新ギミック新意匠が組み込まれ
クレラップがアップデートされていくことが予想される

昔はカットするギザギザの部分金属製だったもんね
いまではプラスチック製になり、分別方法もしっかり注意書きされている
工夫だけでなく、科学の進歩によっても、より使いやすく進化するんだな


すっかり箱を捨てる気は失せ、きれいに切り開き、ノートに貼ることにした
現時点での標本として残しておきたいと思った
クレラップは今後どんな進化を遂げるのだろうか