小学生のころのことだが、釣具屋でルアーを見るのが好きだった
ルアーとは、魚釣りに使う疑似餌で、プラスチックやゴムでできており
さまざまな形態のものがラインナップされており
いまでも楽しいので時々釣具屋に行って見物してしまうね
本物に見紛うようなリアルな造形の魚の形のルアーもあるが
その多くは、ど派手な色彩や、頭にプロペラがついていたり
ハンガーみたいな形のおよそ生物には見えない形のものや
キャラクターの形をしたもの
ただの金属板みたいなものなど、およそ餌に似せているかんじでは
ないものも多いが、見た目は釣果にはあまり影響がないようである
そのなかに、心をつかんだルアーがあった
それはある釣具屋の奥の飾り棚においてあったルアーだが
セミを模したもののようで、明らかに体型はセミなのだが
体の両側に、水車のようなものがついていて、たぶん糸で引っ張ると
両側の水車がばしゃばしゃと回り、セミが水面に落ちて羽をばたつかせる
動作に似た効果をうむのだろうとおもわれる
それにしても、セミの両側に水車のついた格好はとてもおもしろい
見た目で、ほしいなあと思ったけど、どうみても売り物ではないように
見えたので、見るだけであきらめた
最近気になってしらべたところ、「リブンシケーダ」というルアーだった
1980年代の商品だが、いまでもリバイバルで商品として販売されている
らしい、いろいろな色のラインナップされた人気商品だったのだな
おれが昔みたのは琥珀のような茶色味の半透明だった
ちょっとほしいような気もする
本来の用途で使うことはないとおもうが、