楽園(le paradis)46号が発売になりました
「辺境の友だち」という題の漫画を掲載して頂いております
ぜひ見てみて下さい。
お求めはお近くの書店かインターネット通販で
楽園(le paradis)ウェブサイト
https://www.hakusensha.co.jp/rakuen/vol46/
amazon通販ページ
http://www.amazon.co.jp
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以下雑記
高知に行って帰ってきた
法事の予定があったためだが
それ以外にも面白いものを見たり、うまいものを食べたり
いいものを入手したりした充実した旅行になった
その昔、夏休みの度に遊びに行った祖父母の家は
現在は親戚が住んでいる
滞在中に泊めてもらったのだが
基本的に建物は当時のつくりのまま、傷んだ箇所をメンテナンスしてあったり
家具や設備を適宜現代のものに取り替え、住みよく改良されていた
昔から貼られたままになっている貼り紙類や置物も多くあるが
当時の思い出深いオブジェクトの中には
今では姿を消してしまったものも少なくない
そういうものをいちいち惜しんでいることを
親戚はよく知ってくれているので
古いもので、もしほしいものがあればあるうちに持っていけと言ってくれた
その家での最古の記憶から登場するようなモチーフで
もはや場所と完全に一体化しているようなものばかりだから
自分の手で持ち去ることにはそれはそれでかなり抵抗があるものだが
「次来たときには捨てちゃってるかもしれないし」などと言われると弱い。
お言葉に甘え、健康に関する注意のポスターと
ペナント2種を壁から剥がして頂戴した。
こういうとき、その場所で生きていた動物を殺して
剥製にして持ち帰るような罪悪感がいつもある
記憶のなかにあった物体を自分の部屋に攫ってきてしまうことによって
懐かしさ自体も変質してしまうようにも思える
そうはいっても滅びゆくものを自然に滅びゆくままに
するというふうに割り切ることもまた出来ないもので
自分の観測範囲、出来る範囲、出来得る方法で大切にするしか
ほかに方法がないから、それを承知で存在を引き受ける覚悟が要る
業が深いことだ
浜辺も歩いた
漂着物はあまり多くなかったが、いくつかプラスチック製のブイが落ちていた
ブイはかっこいいものが多くて好きだね
かつてはブイや浮きが打ち上げられていると、喜んで拾って帰ったものだが
そんな家のブイもずいぶん増えてしまっているので
今回は見送ることにした
拾ったはいいがべつに厳格に管理してるわけじゃないから
いつ拾ったものかわからなくなっていて
拾ったときの記憶とものが紐づいておらず
あるべき思い出やありがたみが薄れてしまっている
そういう態度は拾得物に対して不誠実だなと最近は思っているので
漂着物拾いもほどほどに、きちんと向き合える範囲にしなければと思うのだった
向けられる想いも限りがあるし、対象は増える一方。
それに古いものにばかり想いを向けているわけにもいかないですからね。
いやでも、海洋プラスチックごみという観点から言えば闇雲に拾ったほうがいいのか?
……
我ながら難儀というかなんというか
もっと気楽な方法もある気がするけど